愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

荒木飛呂彦先生と戸塚さん

今日はジョジョ第四部のスピンオフ、『岸辺露伴は動かない』を読みました。タイトルとはまったく違って、岸辺露伴が色んなところに行って、不思議な事件と対峙するお話です。漫画家は経験を重ねていくにつれて描く人物の顎が伸びていく通称エロイカ病に罹患する方が多いけど、荒木先生は丸くなっていくタイプですね。吉野朔美もそうだよね。後半の岸辺露伴はなんだかかわいらしかったし、人間的にも丸みをおびた気がする。
お話自体も面白かったけど、一話ごとにコメントが載っているのも面白くて、特に「スピンオフ絶対禁止と言われた結果、ドジャーン。スピンオフ作品ができちゃいました」とおっしゃってて笑った。荒木先生ってお話ぶりも物腰も柔らかくて優しげで、きっと礼儀正しい方なんだろうけど、すげーロック。「セックス!ドラッグ!ロックンロール!」というより「品行!方正!ロックンロール!」という感じ。背筋伸ばしてロックに生きてる。


ジョジョを読みながら先週の少クラも見ていて、戸塚さん作詞の「5Rings」の歌詞をはじめてじっくり読んだのだけれど、戸塚さんの歌詞ってすごい前向きで、常にジョジョばりの人間讃歌の精神が溢れていますよね。戸塚さんの生き方がロックであることを否定する人間はいないと思うけど、戸塚さんってどんなに病んでいても世の中を斜めではなくまっすぐ見ているし、常に人間を信じている気がする。ロックの精神的で坊主になったのに、徳の高そうな美僧になってしまうのが本当に戸塚さんらしい。戸塚さんも荒木先生同様、 常に背筋を伸ばした品行!方正!ロックンロール!な人なんだと思いました。
戸塚さん、絶対ジョジョ好きだと思うんだけど、読んだことあるんですかね?今度、エビコンに行く機会があれば「ジョジョ読んだ?」うちわを作っていこうっ……!!ドジャーン!!