愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

JOHNNYS' 2020 World(1/25・12:00開演・帝国劇場)

ラストニトニ。今野先輩は土曜日だからいなかった……。


薮プロの最後の変遷。
ブラックホールに飛び込む→一緒に地球に帰る→もうちょっと宇宙をブラブラしてく
他にも2幕のブロードウェイメドレー前の薮プロの語り、はっしーと勝利くんの話の内容等々言ってることがどんどん変わっている。去年のジャニワは追悼コーナーがつっこまれたり等の衝撃的な改変は多かったけど、話の筋自体はそこまで大きく変わっていなかった(地味に圭人の英語のナレーションがちょくちょく変わっていたが)。今年のジャニワのストーリーのブレ方はジャニーさんの心の揺れなんだろうか。


去年の山田くんが薮プロやエビ星人に対して懐疑的な態度だったのに対し、勝利くんはひたすら薮プロもエビ星人も慕っている。勝利くんの演技の拙さや、自身の線の細さもあいまってなんだかとてもいじらしく健気に見える。去年は争わない知念様を見て、「知念様は平和の象徴の小鳩!あの下手の裸婦の石像が抱いている鳩は知念様!」と思っていたものだけど、今年の舞台は勝利くん自身が平和の象徴の小鳩に思える。基本的に白い衣装をまとい続けているので余計にそう見えるのかもしれない。勝利くんが血染めのゴムでバンジーをしながら「pray for peace」と歌っているのがなんとも痛々しく儚げ(どうでもいいけど、なんでふみきゅんは勝利くんを刺すんだろう?)。山田くんや知念様はなんだかんだでガタイが良くて経験も積んでいるので、曲芸をするという悲壮感はあるけど、一方で安定感もあった。今年の少年役の勝利くんは何もかも不安定なのに、顔の美しさや瞳の煌めきは常に変わらなくて、見ていて不思議な気持ちになる。若いのに、若さとは無縁の場所にいる人だ。


知念様のWhere my〜で私が一番好きだったのは、間奏でアクロをして踊ったあと、歌が始まる直前に後ろを向いた知念様がメンバーを見て(私の見解では圭人と目を合わせて)、笑顔で正面に向き直るところだったんだけど、この部分は五関さんバージョンだと五関さんと勝利くんが目を合わせていることに初めて気付いた。振り向いて仲間を認識するというくだりはたぶんとても大事。あそこで後ろにいる仲間たちが「the precious things in life」なんだと思う。それを認識した上での「I stand here by myself」だと思えばさみしくない。ジャニーさんにとっては、この舞台を演じてくれている子たちみんながそういう存在なのかもしれない。


戸塚さんと薮くんの仲良しぶりは相変わらず。ふみきゅんとぷまが仲良しになってた。ラスト、主要メンバーが舞台下に降りていくようになったのは良いね。今まではあまりに終わり方が不明瞭だった。でも、最後に幕が閉まらない=ジャニーの舞台はこれからも終わらない、ということの隠喩のようにも思えてきた。


ラスト数公演、みなさん怪我なく突っ走って下さい。




自分用の「Where My Heart Belongs」意訳メモ


どれだけの月日が過ぎたのだろう?
人生の大切なものたち
僕は心に描いた夢を覚えている
目を閉じると……満点の星空が見える
そしていま僕はここに一人で立っている
僕の心のいるべき場所に


僕は高く跳びたかった
僕は強くなりたかった
もっと遠くへ行って心を解き放ちたかった


どれだけの月日が過ぎたのだろう?
人生の大切なものたち
そしていま僕は一人で立っている
僕の心のいるべき場所に


いま僕は一人で立っていて
ここ以上にいるべき場所があることを知っている
もうすぐそこへ行くんだ


どれだけの月日が過ぎたのだろう?
人生の大事なものたち
僕は心に描いた夢を覚えている
目を閉じると……満点の星空が見える
そして僕はいま一人で立っている
僕の心のいるべき場所に