愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

嘔吐愛

48現象出版社/メーカー: ワニブックス発売日: 2007/11/09メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 25回この商品を含むブログ (33件) を見るこの本のえれぴょんのインタビューページを立ち読みしていたら、えれぴょんのファンに対する気持ちが素晴らしすぎて、え…

『悪霊』の人物相関図

『悪霊』の人間関係があまりにごちゃごちゃしていてわけが分からないので人物相関図を作りながら読んでます。しかも一人一人の名前が「ピョートル・ステパノヴィチ・ヴェルホーヴェンスキー(愛称ペトルーシャ)」とかなの!ロシア文学の何が辛いって人の名…

『悪霊』

今日初めてバレーを見たんですけど、山田様かわいい(泣)もはやメジャーな輝きを完全にナチュラルに身にまとっておりますね。人はなぜかわいすぎるものを見ると泣きたくなるんでしょうね……。で、そのあとお風呂で『悪霊』の下巻を読み耽っていたのですが、…

えっとね

太った。太った。あと太った。すごい!びっくりした!あとドストエフスキーの『悪霊』が面白すぎる。今まで読んだ長編で一番面白いかも。でも『白痴』を読んでいる時もカラマーゾフを読んでる時も同じことを思っていた。 恐怖を殺すためだけに自殺する者が、…

違った

口語訳聖書が欲しいって書いたけど、文語訳の間違いでした。しかもネット上で発見した。 PDF版 文語訳新約聖書(1950年版) 著作権が切れているから問題ないみたいです。嗚呼すごいよすごいわ。ここには新約しかないけど、読みたかったのは新約なので問題なし…

あーもう

江川卓ってなんでフランス語をカタカナで訳すんだろう。フランス語はフランス語のままでいいじゃない。まぁなんとも興ざめとはまさにこのことだよ。木村浩はちゃんとフランス語はフランス語のままにしておいてくれたのに。カタカナってなんかすごく馬鹿っぽ…

『白痴』ドストエフスキー

純真で無垢な心を持った公爵は、すべての人から愛され、彼らの魂をゆさぶるが、ロシア的因習の中にある人々は、そのためにかえって混乱し騒動の渦をまき起す。 このあらすじを読んで、私は勝手にこの小説はロシア版山下清なのだと思っていたのだけれど、主人…

『白痴』と「EVERYDAY YEAH!片想い」

もうちょっと!もうちょっと!明日には この恋 この恋 新展開?? なんちゃって なんちゃって もしなんかあれば どうしたらいいの? (℃-ute「EVERYDAY YEAH!片想い」、作詞作曲つんく♂) 「EVERYDAY YEAH! 片想い」は多幸感に満ちている。それはメインボ…

いいなぁいいなぁ

11人いる! 萩尾望都Perfect Selection 3 (フラワーコミックススペシャル)作者: 萩尾望都出版社/メーカー: 小学館発売日: 2007/08/24メディア: コミック購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (28件) を見るモーさまのSFは難しくて私にはよう理解せん…

デミアン

高橋健二の訳はどこか間が抜けているというかピントが外れているような気がしてならないので、岩波版も読んでみたいところ。新潮文庫のヘッセ作品はカバーの色が綺麗だからどうせならこっちで揃えたいんだけど、訳は全部高橋健二。岩波だと実吉捷郎かぁ。高…

眠れるラプンツェル

眠れるラプンツェル (角川文庫)作者: 山本文緒,片岡忠彦出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2006/05/26メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (44件) を見るこれ読んで泣いてしまった。28歳の主婦が13歳の男の子に恋してしまう話……。世…

こんばんはぁぁぁーーーー

コメントのお返事もバトンも必ずいたします〜〜〜〜とっても嬉しかったです!嬉しいんです!嬉しい!それにしてもドストエフスキー様ハァハァ。『白痴』の上下巻を旧版でゲットした!明日から読む!カミュのドストエフスキーに関する記述が興味深い。 ドスト…

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))作者: フィリップ・K・ディック,土井宏明,浅倉久志出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1977/03/01メディア: 文庫購入: 70人 クリック: 769回この商品を含むブログ (439件) を見る『寄生獣』とテー…

ちゃんと生きてますよ

あたし自殺するわ、何もかもけがらわしいんですもの!生きてなんかいたくない、何もかもけがらわしいんだもの!何もかもいや、けがらわしいわ!アリョーシャ、なぜあたしをちっとも、ちっとも愛してくれないの! (『カラマーゾフの兄弟』) リーザたんの言…

感情教育

感情教育 (講談社文庫)作者: 中山可穂出版社/メーカー: 講談社発売日: 2002/05/15メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 18回この商品を含むブログ (31件) を見るこれ読んだ。なかなか面白かったけど、なーーーんか物足りなくもあった。いまいち切実さが感じら…

一握の砂

どんよりと くもれる空を見てゐしに 人を殺したくなりにけるかな (石川啄木『一握の砂』) うぬ惚るる友に 合槌うちてゐぬ 施与をするごとき心に (同上) 石川啄木って中二病っぽいな。下の歌の自意識過剰っぷりはすごい。私は短歌も詩もあまり読まないか…

歯車

僕は芸術的良心を始め、どう云ふ良心も持つてゐない。僕の持つてゐるのは神経だけである。 (芥川龍之介『歯車』) この小説の最後の一文はすごい。

うおおおお

今週は帰りの電車の中でドストエフスキーたんの『罪と罰』を読んでいる。高校生の時に読んだけど、別の方の訳で読み返している。超心やすらぐ。ラスコーリニコフたんは驚くほどの美青年なんですよ。そんな彼が苦悩したり苦悩したり苦悩したりする小説。もも…

ああああああ

はじめの一歩面白すぎ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!! 12冊借りたけど一気に読んでしまった!結構前に買った『あしたのジョー』が未だに全部読みきれてなくて、もはや私の中に漫画を一気読みするパワーはなくなってしまったのかと思ったけど、やっぱりジョー…

ジョーと並行して読むにはちょうどいいかもしれん

一度だけおこることは、一度もおこらなかったようなものだ。人がただ一つの人生を生きうるとすれば、それはまったく生きなかったようなものなのである。 何このかっ飛ばした小説。いきなり何言ってんの?なんかおかしいんだけど、なんか意味不明なんだけど、…

新吾十番勝負(一)美女丸の巻

私は父にも母にも会いたくない。会わないで、夢を見ていた方が幸福です。父がどんなお人か、母がどんなに美しいか、空想している方が楽しいので、会って幻滅を感じたら救いの道がありません。心に描く両親の姿はこの上もなく美しく、この上もなく立派なので…

あしたのジョー

ジョーが切なすぎる。思うにジョーって悪い子じゃないんですよ。本当は素直ないい子なんですよ。ただ何が良いことで何が悪いことなのか教えてくれる大人がいなかっただけなんですよ。無償の行為がこの世に存在するってことすら知らないかわいそうな子なんで…

今日買った漫画

アニメ店長 1 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)作者: 島本和彦出版社/メーカー: 一迅社発売日: 2003/12/24メディア: コミック購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (28件) を見るアニメ店長 2 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)作者: 島本和彦出…

最近気になる本

書影が出るものだけ貼ってみる。新吾十番勝負〈1〉美女丸の巻 (嶋中文庫)作者: 川口松太郎出版社/メーカー: 嶋中書店発売日: 2005/11/01メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (12件) を見る新吾十番勝負〈2〉お鯉の巻 (嶋中文庫)作者: 川口松太…

漫☆画太郎と小坂理絵

昨日はお誕生日だったんですが、私はこんな本を読んでいました。珍遊記 不完全版 1 (ヤングジャンプコミックス)作者: 漫☆画太郎出版社/メーカー: 集英社発売日: 2003/11/19メディア: コミック クリック: 18回この商品を含むブログ (27件) を見る漫☆画太郎先…

空想家=おたく??

古い理想は粉々になって砕けとんでしまう。そこでもしもほかの生活がなかったら、その破片の中からそれを築きあげなければならなくなります。(中略)二度と返らぬ過去に調子をあわせて、自分の現在を築きあげるのが好きなんですよ。 (ドストエフスキー、小…

パノラマ島奇談

江戸川乱歩の『パノラマ島奇談』(別名『乱歩先生やりたい放題』)は改めて読むとすごい話だ。 「千代子、これがわたしたちの乗り物なのだ」 広介は千代子の手をとって、数人の裸女によって作られた蓮台の上におし上げ、自分もそのあとから、千代子とならん…

もう私にはヲタでいる資格はなかとです…。

昨日はちょっと情けないことがあって、気を紛らわすためにミニモニ。を聞きながら、あまり少女漫画を読まない私が迷わず大好きと言える数少ない少女漫画たち(『セキホクジャーナル』『くるみと七人のこびとたち』『赤ずきんチャチャ』)をぐるぐる読んでい…

『ヴェニスに死す』〜ショタコンに替わる語を求めて〜

ヴェニスに死す (岩波文庫)作者: トオマスマン,Thomas Mann,実吉捷郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/05/16メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 21回この商品を含むブログ (28件) を見る「ロリコン」はナボコフの『ロリータ』という文学作品から取られ…

賭博者

ドストエフスキーの駄目人間っぷりが如実に分かる一冊。賭博者 (新潮文庫)作者: ドストエフスキー,原卓也出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1969/02/22メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 18回この商品を含むブログ (59件) を見る それになぜ勝負事のほうが、…