愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

シンデレラは誰か 

さてこのドラマなんですが、これは一種のシンデレラストーリーと言ってもいいと思います。しがない子持ちのバツイチ女がウェイトレスをして働いているところをかっこよくて優秀な男性に見出され、突然お天気お姉さんという華やかな舞台に立つことになる。ドジでおっちょこちょいだけど持ち前の元気と明るさと一生懸命さで周りの人たちも彼女のことを認めるようになり、彼女を見出したかっこよくて優秀な男性自身も彼女のことを愛し始める。これでその男性と結婚すればこれはまさに典型的なシンデレラストーリーになったと思いますが、実際に彼女が選んだのはお世辞にもハンサムとはいえないマッキーでありました。 
しかし私にはこれがシンデレラストーリーに思えてならないのです。それを考えているとふとある考えが閃きました。このドラマにおけるシンデレラは花ちゃんではなくマッキーだったのではないかと。  
マッキーはドジでおっちょこちょいなところもあるけれど、その真面目さと優しい性格から誰からも愛されているごく普通の男の子(男の子って……)。そんな彼の前に突然現れたのは子持ちでバツイチだけどスタイル抜群で誰から見ても美人な花ちゃんでした*1。到底自分なんかが相手にされるわけもないと思うマッキーでしたが、持ち前の人の良さであれよあれよという間に彼女たちに頼りにされちゃう存在に。しかし彼の前に立ちはだかるのは誰の目から見てもかっこよくて優秀な徳村さんでした。彼は花ちゃんにプロポーズし、花ちゃんはそれを受け入れます。 
「徳村さんがいるなら僕なんて必要ない、花さんが幸せならそれでいいんだ…」そう思ったマッキーは花ちゃんを諦める決心をします。しかしクリスマスの日、マッキーの前に現われたのは花ちゃんとその子供のみみちゃんでした。「私、マッキーが好き!」マッキーは突然の告白に一瞬呆然としてしまいますが、次の瞬間こう答えました。「僕も花さんが大好きです!」こうしてマッキーは大好きな花ちゃんとみみちゃんといつまでも仲良く暮しましたとさ。めでたしめでたし。  
ほら、見事なシンデレラストーリー!最後のシーンでみみちゃんが持っているオルゴールが私にはガラスの靴に見えました。シンデレラストーリーというか、少女漫画の世界ですな。はっきり言って最終回、手に取るように次に起こる出来事が予想できました。でもいいんです。素晴らしき哉、予定調和!「水戸黄門」とか「大岡越前」とか大好きな子供でしたから、こういうの好きです。うふん。

*1:自分、実は最初の方はよく見ていないので、ストーリー違うところがあるかも知れません。日○レのHPに行ってもストーリー読めないし。あれはどうやって読むんだろう……