愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

視覚的アシンメトリーは心のシンメトリーを壊すか

先日少年隊主演の「ウエストサイドストーリー(WSS)」を見にいきました。いわゆるジャニーズ舞台*1はアドリブの場面が用意されていることからも毎回違うものをファンに見せようという意図を感じるのですが、WSSには毎回きっちり同じものを見せようという意志を感じました。先週のレコメンで生田さんも「カーテンコールの挨拶まできっちり決まってるんだよ」というようなことを言っていましたし。この舞台はミュージカルとしては素晴らしかったものの普段のジャニーズ舞台に対して感じる萌えは特になかったのですが、生田さんの衣装はとても素晴らしいものでした。その衣装の何が・どうして素晴らしかったのかということを考えてみようと思います。
生田さんの魅力の一つとして「二の腕」を挙げることができると思います(というかジャニファンで二の腕がツボじゃない人っているんでしょうか)。私は生田さんの体の中では二の腕が2番目に好きです。今回生田さんは基本的に白いノースリーブを着ていらして、少し逞しくなった二の腕を存分にさらしていらしたのですが、特に両腕の手首に巻かれた皮のリストバンドにはとても萌え萌えでした。何が良いって両方のリストバンドの細さが違うというのが良かった。それ以上にジェット団のジャケットを着た時に右腕だけ袖をまくっているのが良かった。最初は「慌てて着ちゃったのかな」と思っていたのですが、ようく見てみるとわざわざ右腕の袖をまくって左の袖を下げたりする仕種が何度か見られたので、きっとそういう指示を与えられていたのでしょう。その指示を与えた人、グッジョブグッジョブグッジョーーブ!「萌えの神」という称号があるならそれを与えたいくらい。
片袖だけまくられているという事実に何故ここまで萌えるのか。ここで重要な要素となるのが「アシンメトリー」です。アシンメトリーといえば風間ファンにはいやな思い出もあるかもしれませんが、基本的にアシンメトリーは髪型以外に適応されるならばかなりの威力のある萌え要素となり得ます。たとえば片腕だけにつけられたリストバンド、片手だけにつけられた指ぬきグローブ、あるいは堂本光一さんがソロコンで「月夜の物語」の時に着ていた衣装*2に妙な心のときめき(=萌え)をおぼえたことのある方は少なくないでしょう。「アシンメトリー」とは萌えを誘発する魔の概念なのです。
では人はなぜアシンメトリーに萌えるのか。ここで思い出して欲しいのが1974年にカナダの心理学者ダットンとアロンが行った「吊り橋の実験」です。詳しい実験内容は省きますが要するに「吊り橋を渡った直後に異性に会うと、吊り橋のドキドキと恋のドキドキを勘違いして恋に落ちやすくなる」というものです。ここからは私個人の考えなのですが、人はアシンメトリーなものを見ると無意識のうちに不安をおぼえるのではないでしょうか。そして「吊り橋の実験」のように、その不安が自分の好きなアイドルに対して発せられると「萌え」という感情に化けてしまうのではないでしょうか。
だから私は言いたいのです。「少クラで初めてやまとまが『欲望のレイン』を披露した時の片手だけ指ぬきグローブをしている生田さんってめっちゃ萌えるよね!」と。(ああ、なんのこっちゃ…)
追記:生田さんが袖をまくっていたのは左袖だったかも。あーもう確かめようもないわ…。

*1:私がみたことあるのは「SHOCK」「DREAM BOY」「PLAYZONE2003」くらい。

*2:着物風の衣装。右は振袖、左はノースリーブというメイクミラクルな逸品。萌え尽きた…