愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

フルチンの安田のお父さん

あはれ
秋かぜよ
情あらばゆうゆうに伝へてよ
――女ありて 
今日の夕餉に ひとり 
酢豚を食ひて 
涙をながす と。
佐藤春夫「秋刀魚の歌」…のパクリ)

レコメンを聞けないのが悲しくて、酢豚を食べながら泣きました。来年から社会人になろうという女がレコメン聞けなくて泣きました。馬鹿です。みんな、あれが日本の馬鹿だよ!(BYにのみー)
今日は家の手伝い(うちは蕎麦屋です)をしていて、レコメンがやっと聞けたのは12時ちょい前からでした。レコメンって最初の10分が大事じゃないですか。あのフリートーク部分が命じゃないですか。今日はオリコン5位で浮かれたゆうゆう(今日は横山さんをゆうゆうと呼びたい気分)の声が聞けると思って楽しみにしていたんですよ。でも今日に限って死ぬほど忙しく、お店から上がれませんでした。ちょっとした合間に母さんが作ってくれた酢豚を食べながら、本気で泣きました。レコメン聞きたかった。いろはチック浮かれモードなゆうゆうが。アハハーと笑いながら、ちょっと普段よりテンションの高めのムラカミーゴさんが。
10時になった途端、脳内レコメン(幻聴ともいう)が始まりました。
横「こんにちワンツー!横山裕ですけどもー」
村「こんにちワンツー、村上信五ですー」
横「というわけで、ねえ、いろは節のCDが出たわけですけども」
村「なんかオリコンで5位になったそうで」
横「ほんまありがたいですわーありがとうございますー」
村「やって、関西限定で5位ですよ。ほんますごいですわ。皆さん、ほんまありがとうございますー」
横「なぁ、すごいなぁ。やってオレの声も入ってるCDですよ。そんなCDが5位ですよ。ほんまありえん話ですよ。しかも関西限定で」
村「なぁ、不思議やなー」
横「オレ、CD屋行ったんですよ、大倉と」
村「へえ、大倉と。そういや舞台でそんなこと言っとたな」
横「大倉と行ったんですよ、CD屋に。ほんま並んであって感動したわ」
村「僕、まだ行ってないんですよ。やっぱ感動しますか」
横「感動するわ。実感ちょっとだけ湧いた。ちょっとだけやねんけど」
村「ちょっとだけかいな」
横「ああ。でな、大倉に『一緒にCD持ってレジ行って、レジんとこでバー帽子とったろ』って誘ったんですわ。一応帽子かぶってたんで。そしたらあいつ恥ずかしがりやがって」
村「そら恥ずかしいわな。俺でもイヤや」
横「結局10分くらい二人で見守って帰ってきた」
村「そうですか。まぁちょっと帽子とってみてほしかったけどな」
横「なぁ、タッキーだってデジカメ売ってるとこでやってんねんで」
村「まあな。というわけで僕らの曲聞いてください」
横「先月25日にリリースしました『浪花いろは節』です。どうぞ」
こんな感じです。関西弁は胡散臭くても、我ながら内容はリアルだと思うんですがどうでしょう。ちなみに「大倉と一緒にCD屋に行く」というのは25日の松竹座のMCで言っていたネタです。ふっと思い出したんで。微妙なリアリティを求めるところがオタクだね!
それにしても悲しい…。あ、佐藤春夫の詩は切なくて情けない良い詩なんですよ。ごめんなさいね、佐藤春夫さん…。