愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

アイドルファンと「萌え」

突然ですが、ジャニーズファン、というかアイドルファンには2種類あると思います。実際の恋愛と同じようにタレントを好きになってしまうファンと、そうではないファン。前者は若い子に多くて、現実に彼氏ができるとあっさりアイドルファンなんてやめてしまうイメージがあります。
私自身はどう考えても後者なのですが、じゃあそんな自分がタレントについて持っている感情は何なんだろうと考えると、それはどうも「萌え」なんじゃないかと思うんですね。「リアデラの風間さん萌え!」とか「夢物語の生田さん萌え!」とか「マーメイドのやっさん萌え!」とか言ってますもん。他の方の日記を見ていても結構よく使われていますし。
いや、別に「萌え」という言葉を使っていなくてもいいんです。本当にお付き合いしたいと思っているわけでもないのに、かっこよかったりかわいかったり幸せそうだったりしているのを見ているだけで無性に心が踊って、部屋の窓を開けて「私はそんなお前(ら)が大好きなんだーーー!!」と叫びたくなるような衝動を私は勝手に「萌え」と呼んでいるだけなので、本当は「ときめき」と言ってもいいんです。が、便宜的にここではそういう感情を「萌え」と呼びます。
では女性が男性タレントに対して感じる「萌え」とは何なのか。
結論から言ってしまうと、「萌え」とは「実現不可能なことを前提とした恋愛感情」なんだと思います。やっぱりこれも一種の恋愛だと思うんですよね。この胸のときめきはそうとしか考えられない。ただし届かないことを十分に理解している、完全に一方通行の恋愛なんだと思います。「自分が存在しない恋愛関係」と言ってもいいかもしれない。自分がそこにいないからこそ、露悪的な言い方をすれば、無責任に思いきり愛情を注げるのです。
ファンのなり方にも色々ありますけど、ユニットファンという方でもメンバー全員を同時に平等に愛することってできないと思うんですよ。全員が好きでも、その時々で好きの振り幅が変わると思うんです。まぁ、少なくとも私はそうなんですよ。そんな風に一度に複数に全力で愛を注げないことも含めて恋愛っぽいなぁと。
そんなわけで、自分は一種の恋をしているんだと思います。だってアイドル見ている時の自分が一番乙女だと思いますもの。ただ恋というとイタタ…な感じになるし、実際にそこまで深刻なものでもないので、「萌え」とか「ときめく」なんて言葉でごまかしているんですけどね。