愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

金八先生

重いとか以前に3Bがうるさかった…。そのうち金八先生との間に鉄の信頼関係ができるということが分かっていないと見るのは辛い。高1の妹に「今の公立中学校ってこんなんなの?」と聞いたら「確かにうるさいけどこれはありえない」と言っていたのでちょっと安心しました。


丸山しゅう役の八乙女くんはとりあえず良い感じ。始まる前は幼過ぎる気がしたんだけど、実際に見てみるとその小ささが境遇にハマっているし、よい翳が出ていた(変な表現…)。クールな役の太陽くんはその中身を知っている身としてはちょっと面白い。ドッキリで泣いたくせに〜〜〜。
今回気になったのが藪くんの役の位置です。金八があと1年早かったら藪くんと八乙女くんの役はきっと逆だったと思うんです。職人カタギのtabasaさんがヤブコウタにおけるコストパフォーマンスという記事を結構前に書いてらして、読んだ当時も共感&納得の嵐だったのですが、その記事の最後に書かれていたことがとうとう実現しつつあるのかもしれないと、金八第1話を見て思った次第です。今更ふるーい記事にトラバを送ってしまい(お、送れませんでした…単なるリンクです…)、すみません…。


夕方にやっていた番宣で武田さんが
「今までの金八が持っていたようなスーパーパワーはもうない。
 金八も生徒との年齢差が辛くなってきている」
というようなことを言っていて、第5シリーズのようなスーパーマン金八が好きだった自分としては少し寂しくなった。自分の親が実は万能ではない、と気づいてしまった時のような。今回の3Bは金八をきっかけに変わるのではなく(それならもうとっくに変わっていても良いはずだから)、ヤヨのイノセンスをきっかけに変わっていくんだろうなぁ。そのきっかけを先へと導く人は金八先生なんだろうけど。


妹の金八感想の中で印象的だったのは「たとえ家で問題を抱えている子がいたとしても、八乙女くんみたいにあからさまに態度に出す人はあまりいないと思う」という言葉だった。家では問題を抱えているけれど学校ではそれを出さず明るく振舞うというのはあまりに兼末健次郎的なので、もうメインでそういうキャラクターは出ないんじゃないかな。それくらい兼末健次郎というキャラクターは大きなものであったと思う。第6も第7も底にあるスローガンは「健次郎を超えろ」なんじゃないだろうか。私は第5シリーズの健次郎に関してはファンというよりも信者なので、でかいことを平気で言います。