愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

緋文字

完訳 緋文字 (岩波文庫)

完訳 緋文字 (岩波文庫)

17章以下の展開があまりにドラマティックで電車の中で思わず号泣しそうになった。やっぱり名作として読み継がれている物語は厚みが違う。

悪事というものは、緋文字のようにしるしがあろうとなかろうと、つねに宿命の性格をおびるものである。

宿命!なんて重々しくて悲劇的で胸踊る言葉!!
罪の子パールは「なぜ神父様は胸に手をあてていらっしゃるの?」とよく尋ねているけれど、私は「なぜ胸に手を当てている戸塚祥太さんはあんなにセクシーでいらっしゃるの?」とよく心の中で呟いているとかいないとか。