愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

おいしい水

おいしい水 (光文社文庫)

おいしい水 (光文社文庫)

微妙だった。リアリズムの名手らしいけど、リアリティあるかぁ?結婚って夢も希望もないなぁと思ってしまったけど、そこがリアルなのか?そんなリアルいらないよ。私がずっと夢に見ていたリアルはそんなもんじゃない!主人公の弥生、男にもてすぎ。それで仕事もできて性格も良くてって都合良すぎだわ。拒否しつつも流されて全ての男と関係持ちまくり〜みたいなフランス書院的な内容だったらまだ好感が持てたかも。千鶴はじめ他の女性たちももうちょい掘り下げても良かったと思うんだけど。読んだあとに「ふーーーん。で?」と言いたくなる小説だった。そもそもこういう「私の人生って何なんだろう…?」と自問自答してる女に興味ないんだよなぁ。負け犬とか超どうでもいい。結婚なんてしようがしまいが人生なんて大概大したもんじゃないんだから、自分探しなんてあほなことする暇があったら一つでも多く「好き」と言えるものを増やしていった方が人生楽しいと思う。私は最終的にどれほど多く「好き」といえる人や物を持つことができたかで人生の良し悪しが決まると思っているので、これからも萌えに貪欲に生きてゆこうと思った。おわり。