愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

安田ファンとしてのスタンス

お誕生日なので語ってみる。

私はやっさんの内面を語らない。いつも髪型や服装や仕草や発言など表面上のことばかりをあげつらって満足する。逆に横山さんのことを語るときは内面にばかり言及してしまい、外見のことなんて二の次だ。横山さんに限らず、私がエイトの他のメンバーのことを語る時は外見上のことではなく内面について語ることが多い気がする。

アイドルの内面について語る、という行為は一種の幻想に過ぎない。実際に内面なんて知る由もないからだ。私は彼らのことなんて何も知らない。ただMCや雑誌やテレビやラジオの発言を必死でかき集め、その中から心の琴線に触れた言葉を掬い出し、物語として再構成する。他の方がどうなのかは分からないけれど、少なくとも私は「アイドルのファンになることとは物語を作ること」だと思っている。

ただ、やっさんは物語化しなくても私を惹き付けてくれる稀有な存在なのだ。やっさんはその笑顔で、涙で、歌声で、ダンスで私を魅了する。だから私は過剰にやっさんの外見にこだわってしまう。やっさんは何も発しなくて良い。MCでも他のエイトメンの話を聞いて顔の前で手を叩いて笑っているだけで良い。歌って踊ってたまにギターを弾いてくれれば良い。それ以外の余計な情報はいらない。すごく失礼なファンだと思う。けれどこれが私の安田ファンとしてのスタンスなのである。