愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

魔法対戦!奇跡の兄弟パワー発動!!(@東京ドームシティ・スカイシアター)

というわけで誰も楽しみにしていないマジレンジャーショーレポです。私、ちっちゃい頃から「後楽園遊園地で僕と握手!」するのがすっごい夢で、でも恥ずかしいし東京は遠いから親には言えなくて、その夢が22歳で叶って本当に幸せです。これが22歳の幸せってどうなの?と思わなくもないのですが、まぁマジレンジャーを見ている時の私は完全に幼児返りを起こしていて気分はもう5歳なので、ノープロブレムノープロブレム。この土日は小津5人兄弟の演者さんご本人が出演する日ということで(というかそうじゃなきゃ流石に私も行ってません…)、「生の兄弟に、蒔人アニキに会える!」という期待と興奮で胸一杯になりつつチビッコに紛れて並んでおりました。前に並んでいる少年(推定5歳)が「かめんらいだーひびき!ひゅー(笛を吹いて変身する真似)とうっ!」と一人遊んでいて、響鬼といえば大人のお友達の書く感想しか読んでいなかったので「あー本来ヒーロー物というのはこういう小さい子たちのものなんだなぁ」と当たり前のことをしみじみと感じてしまいました。


さっ、というわけで30分弱のショーのレポです。30分で1500円は高いような気もしますが、結構戦闘シーンも気合が入っていたし、なんといってもご本人方が近くで見られて、一人じゃなかったら全ステしたかったくらいです(1日4公演)。入場のための整理番号があるものの全席自由席で私は後ろから2列目のセンター席で見たのですが、段差もあるしかなり見やすかったです。キャパは1000人前後かな?肉眼で顔まで見えました。あと入場する時にマジレッドがいてチビッコに握手をしてくれました。「これが『僕と握手!』の正体か!」と感動。少し迷ったもののここまで来て恥ずかしいもないよなぁ!と思い、「すみませんすみません…」となぜか謝りつつ、握手をしてもらいました。マジレッドはにっこり笑って握手してくれました。積年の夢が叶った瞬間でした。マジレッドかっこいい(照)え?なんでマスクをしているのに笑ったなんて分かるのかって?心の目だよ!心の目で見えたの!マジレッドなら笑ってくれるに決まってるでしょ!


以下、長い&ネタバレ防止のため隠します。




始まる前まで場内には延々とOP・EDテーマの他に5人兄弟のキャラソンなんかも流れていました。イントロで全部分かる自分が大好きだと思いました。場内にはグッズを売るお兄さんお姉さんがいっぱい。パンフと直筆メッセージ入りボードはお買い得です(それぞれ500円・300円。つーか買うなよ!)。蒔人アニキの「職業・兄貴」というメッセージに痺れない女子はいないでしょう。いや、でも働いてよね、蒔人兄ちゃん。アニキ農場の収入だけじゃ絶対限界あるから。この2点の他におもちゃセットやマジレンジャークレープというよく分からないものまで売っていて、なんか子供向けな分あからさまな商魂を感じました。


そんなこんなでショーの始まりです。最初にテンションの高い司会のおっちゃん登場、すぐにマンドラ坊やも現れて、マジレンジャーの5人について話します。マンちゃんの声がテレビと微妙に違いますが、そこまで違和感はありません。「『5人の魔法使い』という歌をご存知ですか〜?」というマンちゃんの振りで曲が始まるのですが、なぜか流れた曲は「マハリ〜クマハ〜リタヤンバラヤンヤンヤン♪」、そう『魔法使いサリー』の主題歌です。ここは「魔法使い違いだろ!」とつっこむところなのですが、きっとお子様たちには意味不明だったことでしょう。これは演出家の趣味なのか、ご両親や大きなお友達へのサービスなのか。「うわーショーってこういうノリなのか!!」と微妙にカルチャーショックを受けつつ、ショーが始まりました。

サリーちゃんの曲とともに現れたのはなぜかインフェルシアの悪者たち。「うわーなんで?どうしよう!」ってところで変身したマジレンジャーの5人が登場!しかし、ほっとしたのもつかの間、マンちゃんはバンキュリア(?)に捕まってしまい、魔導神官メーミィまで登場します。その上、メーミィが闇の魔法で作り出したマジレンジャーそっくりの魔導戦隊まで現れ、マジレンジャーはいきなりピンチに!!イヤーーー!!マジレンジャーがやられちゃう!!!


マジレンジャーの登場に興奮するより感動する私。「マジレンジャーが目の前で戦ってる…(ジーン)」…あほです。怪人たちの着ぐるみが結構作り込まれた感じで、特にメーミィなんてゴテゴテしているのにようやったなーと感心。気になったのがマジピンクマジブルースーツアクターの方。マジブルーの方は多少華奢だったのでもしかするかもしれませんが、マジピンクは絶対男ですよねぇ。マジピンクの足があまりにごつくて、あと股間とかさ…そんなところばっかり気になりましたよ(笑)まぁしょうがないんでしょうけどね。それとマジピンクと芳香ちゃんの声が違い過ぎてちょっと違和感。ピノコをやってる水谷優子みたいな声でした。本人が来ているんだから、本人に声アテしてもらう訳にはいかなかったのかな?難しいか。子供は意外とそういうのに敏感なので少し残念でした。

魔導戦隊にやられたマジレンジャーたちは変身が解けてしまいます。嗚呼…。そんな傷ついた魁たちの前に現れたのはヒカル先生ことマジシャイン!颯爽と空を飛ぶマジシャインに勇気付けられ、魁たちは生身のまま魔導の戦士たちと戦います。しかし闇の魔法から生まれた彼らの強さになす術もなく、魁たちはより一層傷ついてしまうのでした…。


おなじみの魔法服を着た5人が登場!魁くんかわいかっこいい!翼くん意外とかっこいい!(失礼な!)芳香ちゃん美人!麗ちゃんかわいい!蒔人兄ちゃん!アニキ!アニキ〜〜〜〜〜〜!!ギャーーーー好きーーーーーー!!かっこいーーーーーーー!!!みんなテレビのまんま!感動!すごい!やっほー!来てよかった!!楽しい!!!心の中はカーニバル状態!むしろサンバ!マツケンサンバ!ニシキオルンバ!ニーシーキーオルーン・馬鹿だねぇ〜〜〜♪


ここから麗ちゃんは魔導戦隊のブルーと、アニキはグリーンと、芳香ちゃんはピンクと、マジシャインウルザードと、翼はイエローと、魁くんはレッドと戦います。自分の分身と戦うというのは戦闘物において登場人物たちが成長するための典型的なエピソードですよね。それはともかくみんなすごくがんばってる!またまた感動!麗ちゃんとかスカートの中身丸見えで戦ってるし!(黒い短パン履いてたけど!)みんなすごい良かったけど、一番すごかったのがアニキと魁くんの戦闘シーン。二人とも普通に飛んだり跳ねたり転がったり…。ドリボやサマリでのABCに対する感覚と似ている。そこまでやらなきゃいけないの?みたいな。これが土日合わせて9公演かー。特撮ってただでさえ撮影スケジュールがタイトなイメージがあるんだけど、その上これを隔週でやってるのか。こりゃ大変だ。すげぇ。尊敬。


続く