愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

活字中毒に憧れて

本を読んで知識を得ることは好きなんですが、活字を読むこと自体はあまり好きじゃありません。つーかむしろ苦痛。常に残りページ数を気にして「あと○○ページで終わる…がんばれ俺!」と自分を鼓舞しながらじゃなきゃ読めないのです。だからフォントや装丁が好みじゃないと本当に無理。耐えられん。ごくたまに「終わらないで〜」と思える小説もあるけど(そういう小説って本当にすごいと思う)基本的に苦痛です。読むのは辛いけど、読み終わるとカタルシスがあるのでがんばって読みます。詰まったフォントが好きなのも読んだ後に達成感があるからです。どうせ同じ内容を読むなら困難な方に挑戦したい。そういう意味で読書は登山みたいなもんです。険しいほど燃える。
これは本に限らず映画でも舞台でもコンサートでもそうで、常に「残り○○分くらいかな〜早く終わらないかな〜」と残り時間を気にしながら見てしまう。決してつまらないわけではなく、集中力がないのも一因なんですが、それ以上になんというか、予測できないことばかりが続く時間に耐えられないんですよ。一足飛びにすべてを知った状態になってしまいたい。その癖、ネタバレは嫌なんだからわがままなんですが。だから2回目3回目に見るのが一番落ち着いて見られて好きです。それ以上だと今度は飽き始める。ただ初回でも「終わらないで〜」と思えるものがあって、具体的に言えばコンサートだとサマスペ2004のショータイム、MA1stライブ、滝様ソロコン、舞台ならママ・ラブズ・マンボ3、Shock is Real SHOCK、あるアマチュア劇団の作品、映画だったら『バック・トゥ・ザ・フューチャー』です。マイケル・J・フォックスかっこよすぎ。