愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

『悪霊』

今日初めてバレーを見たんですけど、山田様かわいい(泣)もはやメジャーな輝きを完全にナチュラルに身にまとっておりますね。人はなぜかわいすぎるものを見ると泣きたくなるんでしょうね……。で、そのあとお風呂で『悪霊』の下巻を読み耽っていたのですが、みんながスタヴローギンのことを好きすぎてえらいことになっているのです。しかもその愛し方が「可愛さあまって憎さ百倍」だから、スタヴローギンも混乱しているのです。どいつもこいつも憎しみをたたけるだけたたきつけておいて、去ろうとすると膝にしがみついて情けを乞うという無様さ。特にピョートルは頭が切れる分、きもさもひとしおです。

きみは自分が美男子だということを知っていますか!きみのいちばんいいところは、きみがどうかするとそのことを忘れている点なんです。ああ、ぼくはきみを研究しましたよ!ぼくはよく横のほうから、物陰からきみを眺めるんです!

きみを見ているうちに、きみを思いついたんです。もし物陰からきみを見ていなかったら、こんな考えは頭にうかびっこなかったんです……

ピョートルきもい!きもいんだけど、私のアイドルに対する見方とひどく似ている。この「物陰から」というのが大事なんです。先日書いたエイターについての話にも通じるものです。読了したら詳しく書きたいです。