2007-12-20 『アヒルと鴨のコインロッカー』 本 アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/12/21メディア: 文庫購入: 25人 クリック: 310回この商品を含むブログ (771件) を見る伊坂幸太郎の小説って本当に面白いなぁ。電車を乗り過ごすくらい夢中に読んでしまった。それも帰りじゃなくて朝ですよ。気を抜かれるにもほどがある。私にとって良い小説とは、結局のところ好みのタイプの男性が登場する作品であるらしい、というわりとしょうもないことを最近悟った。ドストエフスキー作品に出てくる苦悩する青年とか超好み。ドストエフスキーは基本的に美青年を苦悩させるから萌えるんです。伊坂幸太郎作品に登場する男性はいい。なんかいい。かっこつけてて、自然体で、でもかっこつけてるのがいい。少し見栄を張っているのもいい。なんかいいのだ。『悪霊』のスタヴローギンと本作の河崎はちょっと似ていると思う。村上春樹の小説の良さがさっぱり分からないのは、つまりはそういうことなのだろう。