バルザックの小説とfkmt漫画をポケットに入れてると僕は強くなれる
- 作者: 福本伸行
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 1993/04
- メディア: コミック
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それはそうと最近バルザックの小説を読んでます。バルザックの描く資本主義社会の泥臭さと残酷さはfkmt漫画に通じるものがあります。作品のタイトル=主人公の名前、な作品が多いところも似ている。
先日『天』3巻を探し求めて本屋をさまよっていた時に、見つけたのがこれ。
- 作者: バルザック,Balzac,芳川泰久
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2009/02/17
- メディア: 文庫
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虚栄心を満たせるのは大量の金だけだよ。われわれの気まぐれは、時間も欲しければ物質的な手段も配慮も欲しいときている。ところで金というやつは、あらゆるものを胚芽のかたちでふくんでいて、あらゆるものを現実として生み出す。
人生とは、金によって動きを刻む機械のようなものではないのかね。心得ておいてほしいのだが、手段はいつだって結果と混同されるのだ。魂と感覚を切り離そうとしても、精神と物質を区別しようとしても、決してうまくいかないだろう。金こそ現代社会に生命を付与するものなのだ。
なにこのfkmt漫画に出てきそうな台詞・・・・!
200年前に書かれた小説に共感できるということは、人間の本質は200年前から何も変わっていないということなんでしょうね。