愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

バルザックの小説とfkmt漫画をポケットに入れてると僕は強くなれる

ひろたんかわいいよ、ひろたん。fkmtキャラでありながらカーディガンを着用しているおぼっちゃん・・・・!


それはそうと最近バルザックの小説を読んでます。バルザックの描く資本主義社会の泥臭さと残酷さはfkmt漫画に通じるものがあります。作品のタイトル=主人公の名前、な作品が多いところも似ている。


先日『天』3巻を探し求めて本屋をさまよっていた時に、見つけたのがこれ。

ゴプセック・毬打つ猫の店 (岩波文庫)

ゴプセック・毬打つ猫の店 (岩波文庫)

いまの時代にバルザックの新訳を出すとは岩波文庫やるな。ゴプセックは高利貸のじいさんの話で、バルザックらしさが炸裂した資本主義ブラボーな人物。しかも中篇だから読みやすい。

虚栄心を満たせるのは大量の金だけだよ。われわれの気まぐれは、時間も欲しければ物質的な手段も配慮も欲しいときている。ところで金というやつは、あらゆるものを胚芽のかたちでふくんでいて、あらゆるものを現実として生み出す。

人生とは、金によって動きを刻む機械のようなものではないのかね。心得ておいてほしいのだが、手段はいつだって結果と混同されるのだ。魂と感覚を切り離そうとしても、精神と物質を区別しようとしても、決してうまくいかないだろう。金こそ現代社会に生命を付与するものなのだ。

なにこのfkmt漫画に出てきそうな台詞・・・・!
200年前に書かれた小説に共感できるということは、人間の本質は200年前から何も変わっていないということなんでしょうね。