愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

オムファタール知念様

先日読み終えた『従妹ベット』という小説に、華麗な四股をかけ、男爵一家を破滅させるマルネフ夫人という魔性の女が登場しました。私が今まで触れた物語の中で、もっともアグレッシブに女の武器を使った女性で、これがいわゆるファムファタールというやつなんだなぁと思いました。
さて、そのマルネフ夫人の性格を描写した下りがあります。

彼女にとっては人生はすべからく快楽であるべきであり、快楽は困難をともなってはならなかった。彼女は花が好きだったが、それも誰かが家まで届けてくれるときにかぎっていた。
(『従妹ベット(上)』バルザック平岡篤頼訳)

快楽を追求し、男を破滅させる魔性の女を的確に言い表した一節です。
そして、昨日知念様のインタビューを読み耽っていた私はこんな御言葉を発見しました。

音楽自体に興味がないわけじゃないんだよ?移動中には携帯型プレイヤーで音楽聴いてるし。でもね、プレイヤーに曲をダウンロードしてくれるのは、いつも大ちゃん。いま聴いてるのもそう。自分でやることはないね。めんどうくさいもん(笑)。
(『duet』2009年2月号)


知念様、マルネフ夫人と一緒……!!自分の小ささとかわいさを武器に音楽をダウンロードさせる魔性の男・知念様に私もメロメロです。わざわざダウンロードしてくれる優しいありーたんにもメロメロ。でもでも私だって知念様のためならいくらでもダウンロードするし!!「Love Me Baby」の頃、幼い山田様の肩を組んでいたありーたん……知念様のために音楽をダウンロードするありーたん……嗚呼、私はありーたんになりたい……魅惑の恋におぼれたい……。


従妹ベット〈上〉 (新潮文庫)

従妹ベット〈上〉 (新潮文庫)