愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

先生はエライっ!

ついに知念様のことを考えているだけで幸せというおたくの境地のたどりつきました。脳内BGMは常に「カワイイ君のことだもの」です。


どうでも良い話なんですが、なんで私は「先生はエライっ!」を消してしまったんだろう……あれは普通に良いドラマだった……もう1回見たい……。というわけで、携帯に残っていた「先生はエライっ!」の感想を張っておきます。随分冷静な感想を書いていて、我ながら笑えます。「知念様はぁはぁ」と言っている人とは別人だね……。




<少年が大人の階段を登る瞬間を丁寧に切り取ったドラマ>


若者に媚びた部分のない、見ていて気持ちの良いドラマでした。テレビを見ていると「若さ」を持ち上げる場面にちょくちょく遭遇します。確かに「若さ」は素晴らしいです。誰もがかつては持っていて、誰もが必ず失うもの。私はドラマの「ウォーターボーイズ」が大好きだったのですが、あのドラマの最大の魅力は若さだったと思います。彼らの若さゆえの真っ直ぐさが周りを変え、変えた人々を巻き込んでおおきなうねりを生み出し、最後に演技という形で昇華されていく過程は素晴らしかった。
ただ「若さ」ばかりが持ち上げられることに違和感を覚えることもあります。「ウォーターボーイズ」でも気難しい教師が生徒に感化されるシーンがあり、それはそれで青春ドラマの醍醐味だなぁとは思うのですが、その教師がそういう性格になるまでには長い歴史に伴う様々な経験があったわけで、それが若者の一過性の熱さであっさり変わってしまうというのも肩透かしにあったような気分になるというか、そのくらいなら最初から気難しい人間になるなよと言いたくなるのです。
「若さ」とは「未熟さ」の同義語です。若いというだけでもてはやされることもありますが、若いというだけで大人より劣っている面もたくさんあります。
「先生はエラいっ!」はそういうことを押し付けがましくなく描いた良質なドラマでした。自分のちっぽけさ・未熟さに気付くことは大人への第一歩です。こういう静かな成長を描いたドラマを、ゴールデンタイムに、しかも今をときめくジャニーズの若い子を使って作るというのは良いことだと思います。久しぶりにテレビの良心に触れた気がしました。
ゆうとも知念くんもありーたんも等身大の中学生を無理なく演じていたのが良かった。彼らの魅力がすんなりと伝わってきました。このドラマを通じて彼ら自身も大人の階段を一段登れたんじゃないかと思います。山田様がお笑い担当だったのが少し残念。
最後は……私は正直どちらの結末でもいいと思います。どちらの結末でも彼らは大人になるための階段を登ったことに変わりはないのですから。