愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

新春人生革命(帝国劇場・13:00開演)

人生革命の半分は、タッキーの優しさでできてます。
見るたびに感動します。感動のあまり買ってしまいました。

人生革命

人生革命

Mitsuko Mori

Mitsuko Mori

「人生革命」の作詞が森さんだと知って、より一層思い入れが深くなりました。ちなみに作曲は馬飼野康二さん(Mark Davisというのは馬飼野さんの別名です。ってかなんでこれはMark Davis名義にしたんだろう?)、発売元はジャニエン、レコード会社の枠を超えてタッキー参加、巻き添えでニッキとキスマイも参加……なんとなくジャニーズ最強の布陣って感じです。




この舞台が素晴らしいのは、ひとえに滝様の森さんに対する慈しみに溢れているからだと思います。本当に、この舞台のタッキーは王子様みたいです。タッキーだけじゃなくて、キスマイもABCも優しい。はっちーだけが、違う生き物を見るような目でたまに見ている気がしますが、はっちーは子供だからいいんです。老人と子供の触れ合いとはそういうものです。「となりのトトロ」のメイだって、最初はとなりのばあさまをそんな目で見ていました。
うちのおばあちゃん(83)もタッキーが大好きです。ジャニーズは割と誰でも好きみたいですが、一番好きなのはタッキーです。私があげたタッキーのうちわにちゅーしすぎて、口の部分がべろべろになってしまうくらい、タッキーのことが大好きです(どうでもいい話ですが、私のこのヲタ気質は絶対におばあちゃんからの隔世遺伝です)。そんなおばあちゃんが滝つばのコンDVDを見て、「ハタチの娘になったみたいだった」と頬を赤らめていました。
たぶん、森さんも同じような気持ちなんだと思うんです。タッキーと同じ舞台に立って、ハタチの娘になったような心になっているんだと思うんです。そんな森さんを見ていると、なんだか無邪気な赤ん坊を見ているような微笑ましい気持ちになります。


「老いる」ということは赤ちゃんに戻っていくことなんじゃないかと思います。
たとえば、人生を白いシーツだとします。生まれたての赤ちゃんは真っ白なシーツです。清らかで、柔らかで、思わず頬を寄せたくなります。そんなシーツも、時を重ねていくにつれて、汗や涙や手垢によって、徐々に汚れていきます。洗っても洗っても間に合いません。私のシーツなんて洗うことすら放棄しているので、たぶんぐちゃぐちゃの真黒です。ある時を境に、人はこのシーツを洗うことに専念しはじめます。そして、元のように白くなった時に人生が終わる。これが私の中の「老い」ひいては「死」のイメージです。
森さんのシーツはたぶん限りなく白に近いです。もとのような真っ白に戻すことは不可能だし、洗っても洗っても落ちない汚れもあることでしょう。でも、何度も洗った分、新品よりも柔らかく、清潔で安心できます。赤ん坊を見ているような微笑ましさを感じる半面、少しよれた森さんのシーツに若干切ない気持ちにもなります。
正直、今まで森さんのことは職権乱用なヲバならぬジャニおばあちゃんくらいにしか思っていませんでした。でも、今年90歳になる*1人間が、この舞台に毎日立つというのは、純粋にすごいことです。この年になって「まだまだ人生半ばです」と歌える森さんのパワフルさには頭が下がります。
なんだか、まとまりませんが、森さんの無邪気さとパワフルさ、そしてジャニーズの面々の温かさに触れることができる上、15分に1回の衝撃が訪れるハイパーとんちき舞台な人生革命が大好きです。森さん、今年もがんばって下さい。そして、来年もこの舞台を見せて下さい。楽しみにしています。

*1:年齢を調べようと思って、手帳の年齢早見表を見てみたら1935年からしか載ってませんでした。ってか、森さんって5月9日生まれなんだ。山田くんと同じだね☆って、ラジオで言ってたな、そういえば。