愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

中島裕翔さん、17歳おめでとうございます。

今年はジャンプメンのお誕生日をお祝いすることを通じて、へいせいじゃんぷというユニットと向き合おうと決めました。すっ飛ばしてしまったおひつじ座軍団は今週の休暇中になんとかしたい……!!


というわけでゆうとりんです。




ゆうとりんを一言でいえば「美しい人」です。ゆうとりんは美しい。ゆうとりんの美しさが琴線に触れない私はきっと人生損をしているのでしょう。

ゆうとりんの最初の記憶といえば「Back In Time」です。ある日いきなり「気付かないの?時代は変わってJ.J.Express」というぶっとんだ歌詞の曲を、よりによってヤヤヤの番組で歌っていたゆうとりんの当初の印象は「いけすかないガキ」でした。愛されることに慣れている苦労知らずの子供。癖っ毛をストレートにするようになった頃から、ゆうとりんの印象は変わりました。髪の毛はゆうとりんが自分の中の傷に気付くきっかけになったものなのかもしれません。

東京パフォーマンスドールの「キスは少年を浪費する」*1という曲を聴いていると、私はいつもゆうとりんを思い出します。

少年たちの綺麗な足は 虹よりまぶしい傷がついてる

ゆうとりんは自分のすらりと伸びた手足を憎んでいるんじゃないかと思うことが時々あります。「ワンダーランドトレイン」で全身を使ってジャンプするゆうとりんは、まるで自分のその手足を振り払おうとしているようです。無心でドラムを叩く姿にも同種の「抗い」を感じます。ゆうとりんの中には感情の奔流があって、その奔流の上流には驚くほど清らかな泉があって、ゆうとりんはそれを守るために日々何かに抗っているような気がします。
きっと、ゆうとりんは自分が成長していくことによって失うものにものすごく敏感で、自分の手のひらから零れていくものはたとえ砂粒ひとつでも悲しまずにはいられないのでしょう。同じ歳なのに時を止めたように大きくならない山田くんや知念様を傍らに見ながら、すくすくと伸びていく自分の肢体をゆうとりんはどのように見ていたのか。

しなやかに育った肢体が、彼の中を侵食していく。それを振り払うように全身を使ってジャンプし、憑かれたように長い足をくねらせムーンウォークをし、腕がちぎれそうなくらい激しくドラムを叩く。それらに取り組むゆうとりんの姿には時折狂気がよぎります。真っ直ぐすぎるが故の狂気、だからこそ宿る美しさ。ゆうとりんの美しさは研ぎ澄まされた日本刀の美しさです。安易に触るものには容赦なく切りつける。

誰よりも少年でありたいと望みながら、自分自身の成長によって少年であることを許されないゆうとりんには、今こそJ.J.Expressの「少年のまま」を歌ってほしい。季節が変わっても大切なことを忘れたくないという願いは、きっと今のゆうとりんにしか歌えない。


知念様が楽しく学校生活を送れているのはゆうとりんのおかげだと思っています。
これからも知念様と仲良くしてくださいませ。
そして、そのまま永遠に終わらない放課後をJUMPに保ち続けて下さい。
苦しいだろうけど、そのまま独善的なまでに美しくあれ。
中島裕翔さん、17歳おめでとうございます。

*1:作詞:売野雅勇、作曲:小室哲哉