愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

ハワイとアイドル

3泊5日でハワイに行ってきました。ハワイは初めて行ったのですが、観光地として完成しつくされていて、とても快適でした。私が買ったハワイのガイドブックは観光ガイドのくせにハワイの観光地化に対して妙に批判的だったため、トロリーに乗ってハワイの街並みを眺めながら、観光地化の裏で失われていった土着の文化に思いを馳せたりもしていたのですが、個人的にはそういう風に観光地化されていったり、田舎が都市化されていったりすること自体、人間としての自然な営みの一環だと思っているので、思いを馳せるだけで終わりました。とくに感慨もペーソスもありません。あの街はああいう風に成り立って成功しているので、それはそれでいいんです。そのことを楽しむのも人間、悲しむのも人間です。

観光地化の是非についてはさして興味もないので、いつものことながら次第に思考は知念様に向かっていったのですが、にぎやかな街並みを眺めているうちに、ふとハワイとアイドルってすごく似ているなぁと思いました。元々は別の文化があったことなんてお構いなく、ハワイの華やかに飾られた部分を楽しむために私たちはハワイを訪れます。同じようにファンもアイドルの実際の人間性よりも、アイドルとしてキラキラと輝いてる部分を楽しむためにコンサートやテレビを見るわけです。そういううわべの華やかさを売り物にしているところ、売る側からそれをとことん貫こうという覚悟が感じられるところ、そんなところがとても似ているような気がしました。そのまま素直に受け取って楽しむのも人間、その中身をこねくり回して妄想するのも人間です。

そのことに思い至り、アイドルを演じる知念様はじめジャンプや一部のジュニアの子たちが、夏の過酷な仕事の後にハワイを満喫したという事実にどうにもこうにも感動してしまいました。初めてのおつかいとかを見ていて、小さい子が更に小さい弟の面倒を見ていたりすると、微笑ましさのあまり感動しちゃうじゃないですか。失礼かもしれませんが、それと同種の微笑ましさを感じました。同じような宿命を持っている彼らがハワイに癒されたという事実は、とても微笑ましくて尊いことのような気がします。

実際のところ、私は体調不良気味で半分くらいホテルで寝ていたんですが、寝倒して回復した体力を振り絞って決行したスカイダイビングがすごく良かったです。空中ブランコで飛ぶ知念様の気持ちが少しだけ理解できたような気がしました。


あと、ついでにこっそり書いておきますが、ツイッターを辞めてから情報がまったく追えなくなってしまったので、またまったりと無理ない範囲で始めることにしました。「cw930」というアカウントなので、突然フォローされても嫌がらないで下さい。前ほどは呟かないと思うんですが、よろしくお願い致します。