愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

フラゲと例の件

昨日、予約していたCDを引き取りました。閉店間際に滑り込んでも嫌な顔一つしないで対応してくれたお姉さんありがとう。とにかく重さを心配されました。でも、この程度の重み、なんてことないです。


例の件に触れないのは不自然だと思うので、思っていることを書きます。
2005年、エイトファンだった時にも同じようなことがありました。当時はとにかく「馬鹿野郎」と思っていました。

今はよく分かりません。今年の誕生日のエントリで、私は彼について、まだ世界の中心が自分だと思っている幼子と同じように思える、というようなことを書きました。私にとって、彼は自我のない幼子で、この春からようやく自分の位置や役割を見ることができるようになってきたことを感じて、これからを楽しみにしていました。
だから、なんというか、今回のことは赤ちゃんが物を壊している写真を見せつけられて、「ほら、こいつは昔こんなに悪いことをしていたんだ」と言われたような気分なんです。責める気も起きず、ただ困惑している。
別に擁護したいわけじゃありません。同世代の普通の子もこんなことくらいやってる、という言説は言い訳にすらならないと思います。やっていない子の方が圧倒的に多いし、それは確かにやってはいけないことで、そのことが分からない年齢ではないからです。


私は喫煙ってよく分からないんです。飲酒は明らかな酩酊状態に陥るし、味も色々あっておいしいから、そこに落ち込んでしまうことに理解はできます。でも煙草ってまずいじゃないですか。最初からうまいって思う人っているのかな。結局ポーズから始まって、だんだん中毒性に囚われていって嗜好品になっていくものだと思うんです。
嗜好品になってからは単純においしいんだと思うんですが、そこに至るまでの苦い煙を吸い込んで吐き出すという行為には妙な痛々しさを感じます。それが若い子なら余計に。異物で肺を焦がして、煙でいっぱいにしてまで塗り潰してしまいたかったものは何なんだったんだろうと考えてしまうんです。

たぶん直接聞いたって、そんな深い意味なんてなかったと答えるんでしょうけど。でも、こういうことをする子ってどこかで淋しさを抱えている気がする。

とにかく、最近の彼が変わりつつあることを感じていたので、過去の写真に足をすくわれてしまったことが残念でなりません。そして、あの写真が出たタイミングを見て、彼らの回りには悪意も渦巻いていることを改めて感じました。


繰り返しますが、擁護する気はありません。ただ、まだ若い子なので、選択肢は奪わないでやってほしい。それだけです。