愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

雲の上から見下ろしたOUR FUTURE

ジャンプ曲で一番好きなのは「OUR FUTURE」*1です。私は誰かが言っていた「『ラブ・スパイラル』で終わる滝つコンは良いコンサート」という言葉がすごく好きなんですけど、そこから拝借して「『OUR FUTURE』で終わるジャンプコンは良いコンサート!!」と声を大にして言いたい。

この曲には圧倒的な希望の光が溢れています。「未来」というものはそもそも希望に溢れているものですが、なんとなく手の届かない高いところにあるものであるような気がします。そんな高みにある「未来」を更に高い雲の上から見下ろしてしまうところに、この曲の無限の力を感じて、ただただ圧倒されるんです。

私は何度も言っている通り、ジャンプというグループそのものに入れこまないようにずっとあがいていました。だけど、彼らがポジティブな曲を歌っている時の強さと眩しさは強烈で、その中でもこの「OUR FUTURE」の根拠のない全肯定を聴いていると、普段後ろ向きな自分の心がものすごく揺さぶられて、このまま彼らにすべてを任せたくなってしまうんです。天国コンでこの曲を歌いながら、龍の乗り物に乗って出てきた彼らは本当に眩しくて、彼らが歌う世界は泣けるくらい明るくて美しかった。


ジャンペーパーからもったんの名前が消えました。そのことが何を意味するのかということについて書くつもりはありません。そのことには意味があるのかもしれないし、ないのかもしれない。結局誰にも分からないことなんです。ただ、あったものがなくなる、ということは単純に寂しい。
だけど、どんなに寂しい時でも彼らは笑顔で「嘘ではないよ なんて最高のWorld」と歌い切るんでしょう。

昨日のミスはこの際バイバイ
下を向くのはもったいナイナイ
まぶしい明日に早く気づいて

生きていれば辛いこともあるけれど、あえてそういう部分から目をそむけさせて、光に溢れた眩しいところだけを容赦なく見せつけて、そんな世界をためらいなく「綺麗」といいきってくれるこの曲の力強さは、ジャンプというグループの魅力そのものだと思います。


今まで、たぶんジャンプのデビューについてきちんと祝ったことはありません。デビューの裏側にある別れを思うと、単純にお祝いをすることができなかったんです。だけど、今日はそういう後ろ向きなことからあえて顔をそむけようと思います。


デビュー4周年おめでとうございます。この4年間で得たものも失ったものもたくさんあるんだと思います。でも、そういうものすべてを自分に取り込んで光にする力がこのグループにはある気がします。私はきっとそんな後光に照らされている知念様を奉ることが好きなんです。だから、これからもずっとずっと光に満ちたグループでいて下さい。この曲にある通り、「それぞれの未来まで迷いなく駆け抜ける」、そんなグループであって下さい。5年目も応援しています。

*1:(作詞:亜美、作曲:重永亮介、編曲:家原正樹