愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

ゆうとりんルネッサンス

今回のコンサートで強く思ったことといえば「ゆうとりんルネッサンス!」です。
実を言えば、ありせかコン(2010〜2011年冬コン)くらいから、「ゆうとりん、ルネッサンスだわ」と思っていたんですが、ここに来て完全に開花したような気がします。

ゆうとりんといえば、ジュニア時代はいきなりセンターを任されたジャニーズエリートでした。ヤヤヤ番組で「気付かないの?時代は変わってJJExpress」と歌ってるゆうとりんを初めて見て「うおーーー時代が変わったなんて気付いてなかった!!!!ってか、ユー誰????」と激しく思ったことを今でも昨日のことのように思い出せます。私はどちらかと言えば下積みをしっかりやってる子が好きなので、当時はあまりゆうとりんのことが好きではありませんでした。

そこからのゆうとりんの栄光と挫折は私なんかが説明する必要もないと思うのですが、そこで投げやりにならないで(いや、むしろゆうとりん流の投げやりだったのかもしれないけど)タップやドラムに打ち込んで、着実に自分の居場所を作り、今の位置を再び手に入れたゆうとりんは素直にすごいと思います。

そんなゆうとりんには「ルネッサンス」という言葉が似合う気がします。私は元々風間さんのファンなんですが、風間さんも受験勉強でジュニアを休んでいた間に立ち位置がものすごく下がってしまって、焦っていたところで金八の兼末健次郎役と出会い、見事ジュニア界に返り咲いた人なんですよね。だけど、風間さんには別に「ルネッサンス」という言葉を使おうとは思いません。風間さんはすごく地味に規格外の人だったから。

ゆうとりんは先に述べた通り、やっぱりジャニーズエリートなんです。正当派なんです。「ルネッサンス」というのは西洋で起こった古典文化の復興運動のことですが、ゆうとりんの復権には古き良き時代への回帰を思わせるものがあるんです。やや後ろの位置にいた頃のゆうとりんの斜陽族のような風情も趣きがあって嫌いではなかったのですが、私はやっぱり貴族には貴族然としていて欲しいんです。国を追われた王子が紆余曲折を経て再び王位につくような物語が私は好きなんです。

コンサート前に知念担の方と話していた時に、知念様のパートが少なくなったとか、立ち位置が下がった気がするという話が出たんですが、私は知念様が下がったんじゃなくて、ゆうとりんがルネッサンスしたんだと思っています。これはしょうがない。時代は変わってルネッサンスゆうとりんなんです。

そもそも、いつだって私の双眼鏡は知念様ロックオンで世界の中心は知念様なので、知念様のメンバー内での立ち位置なんて全然気にしていませんでした。私は知念様を俯瞰的に見ることが本当にできないんです。だから、担当ではなく愚民なんです。ただ、知念様は本当はセンターなんて立ちたくないんじゃないかと思うことがたびたびあったので、今くらいでちょうどいいような気もします。だから、私にはそのあたりの変化が気にならなかったのかもしれません。今回のコンサートで印象的だったのは知念様の猛烈なファンサなのですが、それはまた別のところから発しているものだと思うので、ここでは触れません。

ありせかコンの「DREAMER」で宇宙船のようなゴンドラに10人が乗って出てきた時、金色の衣装を身にまとって中央にたたずむゆうとりんにルネッサンスの勃興を感じていたのですが、ここにきて完全に開花したと思います。そんなジャンプの行く末がますます楽しみだなぁと思った今回のコンサートでした。