愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

知念様の一万字インタビューなんて読みたくない

昨日あんなに瞬太くんのお茶くみが好きだと書いたのに、7話では瞬太くんのお茶くみシーンがなかったです。残念。でも、ウインクしているところと、星明子と化しているところがかわいかったので問題ありません。
11/15付の日記も書きました。ただのスラムダンクの感想です。今月は知念様について懐古する予定だったんですが、気付けば自分の人生を懐古しているような気がします。知念様について考えることは自分について考えることなんじゃないかと最近思っているので、自分のことを考えることは知念様について考えることでもあるような気がしなくもないです(こじつけ)。


それはそうと次回の明星の一万字インタビューが知念様らしいという噂があるんですけど、みなさん一万字インタビューは好きですか?好きな人には申し訳ないんですが、私は好きじゃないです。むしろ嫌いです。特に知念様の一万字インタビューなんて絶対に読みたくないです。知念様の愚民なので発売されるなら読まざるを得ないんですが、超絶読みたくない。明星のないパラレルワールドに移り住みたいくらい読みたくない。読むけど。でも読みたくない。読まなきゃいけないんだけど。でも読みたくないのよぅ!と、ついつい「雨の慕情」に出てくる女ばりに逡巡してしまう今日この頃、雨雨ふれふれもっとふれ 知念様の一万字インタビューつれていけ〜と替え歌の一つも歌いたくなるくらいです。

一万字インタビュー自体を否定するつもりはありません。萩尾望都一万字インタビューとかあったら飛びつくと思います。好きじゃないって言ったけど、どっちかと言えば本当は好きです。私が好きじゃないのは若いアイドルの一万字インタビューなんです。


2年前の明星にNYCロングインタビューが載っていたんですが、もうこれが本当にいやだったんですよね。その時の日記(id:ariyoshi:20110612:1307841272)にこんなことを書いていました。

十代の少年少女が抱いているものはとても生々しくて、痛々しい。そんな思いを無理矢理言語化させて、大衆の前に並べるのはとてもサディスティックな行為だと思います。自己意識の高い知念様ですら、かなり無防備に言葉を紡いでいて、まだ自衛の観念が希薄な十代の子どもに大人と同じようにインタビューをしてもいいものなのかと疑問に思いました。

NYCは結成されてようやく2年が経とうとしているユニットです。彼らのおよそ17年の歴史の中で2年というのはとても長い。だけど、本当は2年なんてあっという間なんです。まだ、彼らはそのことを知らないから、NYCの歴史を語ってしまう。そのことはたぶん知らず知らずのうちに彼ら自身を傷付けている気がします。若い子が歴史を語ることは、まるで乾きかけのかさぶたをはがすようです。そこには痛々しさしか感じません。

今も考え方は変わっていません。ジャンプは歴史を語るにはあまりに歴史が浅いと思うんです。こういうのってある程度成功をおさめて、確固たる地位を確立している人がやるべきものじゃないんでしょうか。今のジャンプがやってもちょっと痛々しい気がするんですけど。


そもそも、私はアイドルに本音トークなんて求めていないんですよね。「知念様はこの時こういう風に思っていたのではないか?」みたいなことを考えるのは好きなくせに、本当はどう思っていたか知るのはいやなんです。カツンの「Never again」という曲の「本当のことはそう簡単に話せないよ」という歌詞が大好きなんですが、本当のことなんてそう簡単に話しちゃいけないんです。特にアイドルみたいな人は。


モーニング娘。の「Say Yeah! 〜もっとミラクルナイト〜」という曲が大好きです。私がアイドルに求めているものはこの曲にすべて詰まっているといっても過言ではありません。



もうイントロからやばい。最強感が溢れすぎている。「体重計乗ってなんじゃこりゃ」という女の子の素朴な呟きは、なぜか「夢の扉は絶対自分で開こう」という決意になり、辻加護が「青春を謳歌する諸君に告ぐ!我々は完全に楽しんでいる!さぁ諸君たちもともに楽しもうではないか!!」と宣言したことからヲタが巻き込まれ、最終的には「全員一緒にミラコー!ミラコー!」とみんなでミラクルを起こす一大ムーブメントとなっていくのです。もう意味が分かりません。分かるのはこれを歌っていた娘。たちが最強であることだけです。

この根拠のない万能感となぜか説得力のあるハッタリ感、これこそ私がアイドルに求める最大のものなのです。だから、アイドルには高みにい続けて欲しいし、本音なんて話さないで欲しいんです。

たまに、若いシンガーソングライターの曲紹介とかで「等身大の女の子の気持ちを歌った曲です」みたいなことを言われることとかあるじゃないですか。ああいうのが本当に苦手。自分自身すら持て余しているのに、なんで曲の中でまで等身大とか感じなきゃいけないの?歌を聴いている時くらい等身大とか忘れさせてくれよ!って思いませんか?私は思うんです。等身大の自分を感じるくらいなら、アイドルから生み出されるうねりの一部になりたい。

ジャンプはコンサートになると馬鹿の一つ覚えみたいに「みんなの近くに行きたい」とか言うけど、全然来なくていい。知念様のことは大好きだけど、ヲタに握手するためにステージから降りるのは間違っていると思う。アイドルは近くに来るんじゃなくて、ヲタを高みに引き上げてついて来させるべきなんです。

やっぱりジュニアは滝様のバックにつくことを義務化すべき。そしてデビューまでにリアデラのバックに付くべき。ジャニーズ曲で最強すぎる曲は誰がなんと言おうと「REAL DX」です。あの曲もイントロからやばい。あのピコピコした音が聞こえた瞬間、コンサート会場がリアルでデラックスな空間になるんです。アイドルが目指すべきものはあの空間です。


なんか話が逸れたような気がしなくもないけど、アイドルには高みにいて欲しいから本音トークをして人間らしいところなんて見せないで欲しいし、そもそもジャンプはそんなことができる場所に辿りついてすらいないというのが正直なところです。煙にまいたようなインタビューになってればいいんだけど、知念様ってなんだかんだ言って素直だし、迂闊なところもあるからなぁ。やっぱりまだ早い。あと10年後でいいよ。知念様の精神的最大の転機はNYC結成〜サマリー2010の間くらいにおとずれていると思うので、そのへんのことがスルーされていればまだ読める気がする。そこんとこ、一つよろしくお願いします。