愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

おおきくなって159

12月28日、JUMPの東京ドームのコンサートに行ってきました。今年はほとんどおたく活動ができておらず、アリーナツアーのレポも一切読んでいませんでしたが、年末の東京ドームのチケットは取れたので、アルバムを慌てて購入し、道すがらの電車の中でざっくり聴くことにしました。最近の私は、正直言ってジャニヲタとも知念様の愚民とも言えない生活を送っていました。そして、そんな生活に若干の寂しさをおぼえつつも特に不満もありませんでした。

 

とりあえず知念様のソロを聞いてみようと思い、聴き始めた時に凄まじい衝撃を受けました。慌ててスマホで歌詞を検索し、歌詞を見ながら何度も聴きました。そして、友人と合流し、「私は今日、知念様を好きになってしまうかもしれない」と宣言し、「ふーん、何回目?」と冷たく流されました。

 

実際にドームでパフォーマンスを見て、度肝を抜かれました。ダンスがかっこいいのはもちろんですが、あのJUMPもありがたがる伝説の最強シンメやぶひかをブルゾンちえみのごとく従えて、いや従えるどころか椅子にして、東京ドームという広い舞台で堂々と歌い踊っていたのです。

 

私は2009年3月のセブンコンで「おおきくな~れ☆ボク!!」を見て、知念様の愚民になりました。その時、「絶対的覇王への道」というエントリを書きました。

 

ariyoshi.hatenablog.com

 

当時15歳の知念様は「ゲームじゃなくて 洋服でもなく やっぱり身長が欲しいんだ」と歌っていましたが、25歳になった知念様はこう歌います。

「可愛がられる僕 身長が欲しかったあの頃とはもう In the now 違うのにさ」

『159』の作詞は知念様ではありませんが、あきらかに15歳の知念様が作詞をした『おおきくな~れ☆ボク!!』を意識した歌詞になっており、もはやアンサーソングと言っても過言ではありません。

 

『159』は背が低くて可愛がられることを逆手にとって、気高く服やごはんをタカり、みんなチョロイとほくそ笑んでる歌詞で、知念様が実際にそんな風に思っているとは思いません。

ただ、『おおきくな~れ☆ボク!!』を初めて聴いたときに感じた知念様の圧倒的な覇王感が『159』には色濃く満ちており、あの無邪気だった覇王がしなやかにしたたかに美しく成長し、自覚的な覇王になったことに驚愕と感動を覚え打ち震えました。知念様の小さいという個性を、知念様の歴史を尊重しながら最高のエンターテインメントに仕上げたこの曲は、現時点での知念様の最高到達点だと思います。

 

『おおきくな~れ☆ボク!!』に「おおきくなっただけじゃ人としてちゃんと生きていけないよ そんな気がするから」という歌詞がありましたが、『159』の中では「アレコレ足りなくたって問題はそこじゃない」と言っていて、小さい時になんとなく分かっていた真理を、25歳の知念様が明確に理解しているのもかっこいいです。

『おおきくな~れ☆ボク!!』では「誰もつかめないほど高いもの 僕はつかんでみせるね」とかわいらしく歌い上げていましたが、今の知念様は「ほらデッドライン超えてくような野望抱いていこうか」と不敵に歌います。もう確実に誰もつかめないほど高いものを既につかんでいます。

 

薮くんのソロで踊る知念様もとても可憐で華麗で、どこか儚げで美しかったです。ジャニワの『Where my heart belongs』を思い出させる素晴らしさでした。

久しぶりに見る『ガンバレッツゴー』の知念様の「グッときた」には相変わらずグッときました。

でも、圧倒的な覇王っぷりを突き付けてくる『159』が私は好きです。

 

今年は知念様を一度も見ていなかったにも関わらず、特に不満もなかったので、私は知念様がいなくても生きていけるんだと思っていました。大人になってしまった知念様に昔のように心動かされることはもうないんだろうな(知念様は悪くない。私がショタコンなのが悪い)とも思っていました。

でも、そんなぬるい一般人を装っていた愚民の横っ面を再び覇王として降臨した知念様がひっぱたいてくれました。その衝撃を受けて、「ああ私は生きてるな」と思いました。

知念様を見なくても死ぬことはありません。でも、生きているとも言えません。私は知念様の圧倒的な覇王としての輝きによってできる自分の影を見て、自分自身の存在と生を実感できていたことを忘れていました。

 

 

先に挙げた「絶対的覇王への道」の中で、私はこう綴っていました。 

「かわいさ」という武器を手放すことなく、野望を歌い上げる知念くん。かつて錦戸亮が無意識の内に使いこなしていた武器を、知念くんは意識的に使いこなしているように見えます。

その武器を彼はどこまで使い続けるのか。

彼の覇王の道がどこまで続いていくのか。

 

かつて私に衝撃を与えた覇王の道は10年間経った今も伸び続けていて、ここに来て再び私を打ちのめしています。当時の私の判断は間違っていなかった。

 

159の知念様があまりにかっこよかったので、はてなダイアリーと共になんとなく消えていくと思っていた愚民としての私は息を吹き返してしまいました。なので、過去の日記も含めてはてなブログに移しました。

 

今日から改めて知念様の愚民として一から頑張っていきたいと思います。