子どもの隣り
子どもを中心に描いた灰谷健次郎さんの短編集。
- 作者: 灰谷健次郎
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1998/04
- メディア: 文庫
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知らなくてはならないことを自分の未熟さのために、知らないまま過ごしたり、知ろうとしなかったために、人を傷つけたり、一つの命の生き死ににかかわるようなことをしていたとしたら、おじさんは人間でありながら人間でないということになります。わかってくれますか。
(「日曜日の反逆」)
「燕の駅」の中に出てきた詩も良かった。
つばめがとまるところは
みんな つばめのえきです
(「燕の駅」)
引用はしないけど「友」に出てきた奈良くんの作文も良かった。こういう文章に説得力がある分、語り手までこどもになっていると、逆にあざとく感じられるのかしらねぇ。
そういえば『兎の眼』の中に出てきた作文も好きだったな。
感想としてまったくまとまってないけど終わる。