愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

金八先生第6シリーズ再放送 

今日は健ちゃんと幸作が空気をパクパク食べる回でした。本放送の時は正直少しサムいと思ってしまったんですが、今見るとそこまででもない気がしました。きっとあの頃は坊主ショックから抜け出せていなかったのでしょう。 第6シリーズは正直言って一つ一つのエピソードが重いばかりで、まとまりに欠けた印象があります。話の詰めこみ過ぎが原因だと思うのですが、中でも最も必要のなかったエピソードが幸作の病気だったと個人的に思っています。病気自体はいいのです。金八の父としての苦悩をうまく絡めることによって、今までにない3Bが作れたかもしれません。問題は健ちゃんです。彼が余りに突出し過ぎていました。私は彼の露出が激しすぎて最後まで3B自体に感情移入が出来ませんでした。3Bにソーラン節を踊らせたり、幸作の無菌室に入ったり、幸作が無菌室から出られた時にひときわ目だって登場したり、やりたい放題の健ちゃん。12話の友情の証なんて普通に健ちゃんが主役の話でした。しかし何よりぶっ飛んだのが最終回の卒業式。もう開いた口がふさがりませんでしたよ。 要するに私は健ちゃんの暴走にばかり目がいって、3Bの出来事に集中することができませんでした。だから第6シリーズはまとまりがないような気がなんとなくしているのですが、きちんと直や成迫たちの話に集中していた人にとってはそんなことはないのかも知れません。 健ちゃんの唐突なカリスマ化について行けなかった私は、第6の健ちゃんは第5の健ちゃんのパラレルワールドの人として認識しています。別モノです。カリスマ化といえば「世界で一番熱い夏」のタカシも途中からカリスマ化していて非常に違和感を覚えました。なんなんでしょう、風間さんは。TBSの舞台荒らしならぬドラマ荒らしですよ。北島マヤもびっくりだ。 因みにカリスマ化には納得行きませんが、その際の風間さんの演技自体はすんばらしかったと思っております。