愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

韓国映画『ブラザーフッド』

劇場で映画を見たのは『猟奇的な彼女』以来だと思います。別に韓国映画が特別好きってわけじゃないんですが、そういや『シュリ』も劇場で見たなぁ。一緒に見た友人と大絶賛というか全肯定の嵐で、彼女と語りすぎてここに感想を書く気もないのですが*1、ちょっと気になったことを。
多分原題だと思うのですが、この映画のパンフレットに「テグッキ・フィナルリミョ」というハングルが書かれていて、これは日本語にすると「太極旗*2は翻りつつ」というような意味になります、たぶん。パンフレットのインタビューによると監督のカン・ジェギュはこの映画を海外進出を意図して企画したらしいのですが、日本人だったらそういう映画にこんなナショナリスティックなタイトルは付けないだろうなぁ。現に邦題は『ブラザーフッド』だし。そもそもカン・ジェギュ監督も

この映画のアイデンティティーを確立するうえで重要だったのは、兄弟愛、家族愛といったテーマでした。
(『ブラザーフッド』パンフレットより)

と言っているのだから、この原題の方がちょっとおかしいのかもしれません。とにかくこのタイトルの微妙な自己主張の強さが韓国人らしいなぁと思いました。
イムリーにだーよしさんが「チョナンカン2」でのインタビューを載せていらっしゃったのですが(id:da-yoshi:20040627#p1)、この映画は「テグッキ(太極旗)」と略するみたいですね。へぇー。それにしても書き起こしがすごいです。だーよしさんの書き起こしを見るたびに「韓国語、また勉強しようかなぁ(前にちょっとだけやってた)」と思いますよー。来週の「チョナンカン2」は見なくては。
あ、それとこの映画のチャン・ドンゴンはちょっとチョウ・ユンファに似ていると思いました。男たちの挽歌

*1:最終的な感想は「この二人、イケメン兄弟すぎる!」ってことだった気がします……。なんてばかな私たち!

*2:太極旗とは韓国の国旗のことです。日本で言う「日の丸」かな。