愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

アイドルユニットに必要なもの

ファンがアイドルに求めているものは「幸せ」だと思う。アイドルが生み出す「幸せ」を食べてファンは生きている。少なくとも私はそう。最近、その「幸せ」を生み出しているのは「こども」なんじゃないかと思うようになってきた。
例えば家の中に「こども」がいるだけで、その家庭の空気はやわらかくて、それでいて綿密なものに変わる。私には6つ下の妹がいるけれど、彼女がいなかったら私は両親とも弟ともろくに会話をすることもなかっただろうなぁと思うことがよくある。「こども」がいるとその愛らしさになごむということもあるけれど、それ以上に「この子をちゃんと守って育ててあげなくては!」という連帯感が家族の中に生まれる。妹がまだ「こども」だったときは、大変だったけど妙な連帯感が常に家族中にあって心地良くもあった。
今あるアイドルユニットの中で一番そういう空気を感じるのは嵐さんたちで、嵐というユニットが常に醸し出している幸福感は相葉ちゃんという「こども」をみんなで育てているからなんじゃないだろうか。それと私が一番好きだった娘。の時代は10〜9人体制の頃なんだけど、あの頃の娘。さんたちが幸せに満ちていたのも、辻ちゃん加護ちゃんという「こども」を育てていたからなんだと思う。
最近私が夢中な関ジャニ8(∞)さんたちにはあほあほ末っ子内くんがいる。んーーでもエイトさんたちはヨコヒナがお父さんとお母さんで、それ以外はみんな「こども」のような気もする。この中で「こども」でいられたから、すばるさんは今みたいにやわらかくなれたんじゃないかな。ヒナちゃんはすごいよ。カツンはじんじんや上田くんあたりがそうなり得る気もするんだけど、カツン自体悪ガキどもの集まりっぽいしなぁ。裸5(もういい加減しつこいね)の「こども」はじんじん。あ、ハセもそうかな。じんじんのあほっぷりやハセのテンパリっぷりにつっこむ風間さんはいつも楽しそうだった。
他のグループさんにはあまり詳しくないから間違っているかもしれないけれど、SMAPでいえば慎吾ちゃん、TOKIOでいえば長瀬さん、V6でいえば…うーん健ちゃん?、あたりが「こども」の役割を担っているんじゃないかな。とにかく「幸せ」を感じるユニットには「こども」がいると思ったのでありました*1
そして思いました。4TOPSに足りなかったのは「こども」だったんだと。私はこのユニットには何かが足りないとずっと思っていたのだけれど、それは「こども」なんだ。生田さんや長谷川さんは本来なら「こども」であってもよかったはずなんですよ。ただ「TOP」という名を冠されたユニットに所属する以上「こども」でいることは許されなくなってしまった。滝沢さんのバックにつくトップスが好きだったのは、彼のバックだと無邪気になれる4人がいたからなのかもしれない。「GO NOW!」の「記憶の中の幼い僕の目がそう熱く語ってる」という歌詞になぜか胸が痛くなるのは、幼かった彼らに対する思いがあるからなのかもしれない。あの子たちにはもっとゆっくり大人になっていってほしかった(あ、風間さんは大人でいいんですけどね)。
そんなことを考える9月の夜でした。もう9月なのか。1年か…。

*1:キンキさんや滝つばさんのような二人組ユニットに関しては、また別の「幸せ」のかたちがあると思っているので、あえてここでは触れません