愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

3年B組金八先生

要するに丸山しゅうというキャラクターは兼末健次郎というキャラクターを丸々ひっくり返したものなのだ。きっと今は多くの視聴者(私の含め)が「早くしゅうに気付いてあげて!金八先生!」と思っているのだろうが、第5シリーズでも多くの視聴者が「早く悪健に気付けっての!金八先生!」と思っていたはずで、しゅうと健次郎はプラスとマイナスの違いはあれど絶対値は同じなんだと思う。

第6シリーズでは「兼末健次郎を超えたキャラクターを作る!」という思いばかりが先行して色々詰め込み過ぎた挙句健次郎が出張り過ぎ、作品としてのまとまりが欠ける結果になってしまった。しかし今回のシリーズでは兼末健次郎というキャラクターときっちり向き合った上で、あれを超えるキャラクターを作ってやろうという良い意味での開き直りを感じる。
PUMAのバッグと2階の奥の閉ざされた部屋は嫌でも健次郎を思い出させる。しかしバッグの色は違うし、家の作りも兼末家が洋風であったのに比べ、しゅうの家は純和風である。この2人は同じだけれど違うものなのだ。

八乙女くんは嫌いじゃないんだけれど、妙に水気のある喋り方が前からちょっと苦手で、先週喋った時にもうーーーんと思ってしまったんだけれど、今日見てみたらそれほど気にならなくなっていた。八乙女くんはもしかしたらもしかするかもなぁ。

それとハセケンに似たあの子、演技のクサさまでもがハセケンテイストで今後の注目株に急成長。