Monster
- 作者: 浦沢直樹
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1995/06
- メディア: コミック
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- 作者: 浦沢直樹
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1998/12/01
- メディア: コミック
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浦沢直樹の『Monster』を10巻まで一気読みしました。たしか高校時代に14巻くらいまで読んだはずなんだけど、内容をほとんど忘れていたので初読み同様楽しめました。で、思ったんだけど、浦沢直樹って、もう、すっごい、めっちゃんこ話作りがうまいっすね!あまりのストーリーテリングのうまさにいくつかの話の終わりには鳥肌すら立ちました。うまい!うますぎる!例えば、んーー何かなぁ、テンマに銃を教えてくれたおっさんと一緒に住んでいる笑わない娘が最後に笑うとか、テンマが手術をしたおっさんとエヴァが一緒にご飯を食べるとかそういうの。そういうのがうまい。「モンスター」という絶対悪を中心に描かれている漫画なので、そういうほっこりするエピソードが……
ギャーーーースッピンGirlーーーー!超好きーーー!!剛さんのフェイク最高!!!ウェ〜イティンフォーユアモーニンサンシャインコージュネーバーキープオンバッドターイムカームウィズミープリーズエニィウェ〜〜〜〜〜〜イ〜〜〜フォ〜〜〜〜僕のマイスッピンGirl〜〜〜〜♪はぁ超名曲だぜ…!ってすみません、キンキさんのどんなもんヤ!聞いてました。
で、『モンスター』に話を戻すと、そういう作品なだけに暖かいエピソードが心に染みるんですよ。本当にうまい。……が、うまいと感心する一方で妙な違和感も感じるわけです。といってもひっかかりがあるというのとは違うんです。むしろ逆です。各エピソード自体はするりと入ってくるのですが、あまりにするりと入ってくることに猛烈な違和感を感じるのです。普通、すごく良いエピソードってひっかかりがあるんですよ。作者が気合いを入れて書いている分、思いが膨れて若干いびつになってしまうような気がするんです。でもこの作品にはそういう思いがあまり感じられないんです。
「モンスター」による殺人の現場には人間らしさが微塵もない、というような台詞が随所で語られますが、この漫画にこそ私は体温を感じられません。真のモンスターは浦沢直樹その人なのではないでしょうか?
…なんて読みながら思ってしまいました。いや、でも本当にうまいと思う、何もかも。ほんとヨハンなんじゃないの?ちなみに私は高校生当時イカンイカンと思いつつちょっとヨハン萌えしてました。当時は金髪好きだったんだよ……。あ〜〜11巻以降読みた〜〜〜い。ハリウッドで映画化って本当なのでしょうか??