愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

タイム・リープ―あしたはきのう

○ニメイトは今日も神だった。上下巻揃いであった。最初からここに来ていればよかったんだな…。

ため息混じりで呟きたい。面白かった…はぁ。これもSFの一種なんだろうか。SFだよね。こういうSFもあるんだな。すごい。いわゆるタイムスリップものなんですけど「こういうやり方があったか!」と一本どころか十本くらい取られてしまった。奇を衒っているのではなく、盲点を絶妙についた作品(私はSFを読まない人間なので、こういう作品もどこかにあるのかもしれないけど)。高畑先生、天才だわ。こういうパズルがスパーン!スパーン!とはまっていくような小説を読むのはとても好き。読んでいる最中はもどかしいけど読んだ後にカタルシスがあるから。だから伊坂幸太郎も好きなんですよね。ただ「あとがきがわりに」は蛇足な気が……。本気であれを書くつもりならいいんだけど、高畑先生の筆の速さだと何年後になることやら。
いやーーそれにしても電撃文庫じゃなかったら、高畑先生はもっと一般層に、特に女性に人気のある作家さんになっていると思うんだけど、どうなんでしょう?私が知らないだけで既に人気があったりするのかな?


で、これ映画化もされているんですが、

タイム・リープ TIME LEAP [DVD]

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今関あきよし監督なんだ……。今頃何してるんでしょうね。でも今関さんが撮っているならたぶん高校生の初々しさや瑞々しさをうまいこと切り取ってくれているのでしょう。見てみたいな〜。でもなんで若松の名前が「星野彰男」に変わってるんだろう?意味不明。