愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

『ゆびさきミルクティー』『よつばと!』

ゆびさきミルクティー』(1〜7巻)と『よつばと!』(1〜5巻)を読みました。前者は錯綜した性のお話、後者は徹底的に性が排除されたお話、なかなか良い組み合わせですな。それにしても『よつばと!』が面白くて面白くて声を出して笑ってしまった。なんか面白いんだよなぁ。そして何気ない「あーあるある」なコマが巧い。例えば主人公のよつばが膨らませたうきわを体に通したまま勢いよく駅の改札口を抜けようとしたら改札口が狭くてうきわごとつっかかってしまうコマがあるんだけど、そういう「あーあるある」と思わず呟いてしまうようなコマを挟むのがものすごく巧い。そういうコマが作品の「間」になっていて、この漫画の独特のテンポのよさを際立たせているのだと思います。牧歌的な漫画なんだけど「そこにシビれる!あこがれるゥ!」って感じです。
あと『団地ともお』って漫画も好きなんだけど、最近はもうそういう漫画がいいね。基本的に漫画はバトルものが好きで、『ひみつのアッコちゃん』も「せっかく変身できるのに戦わないとか意味分からん!変身したら地球を守るべき!」という理由であまり好きではなかったくらいなのですが、もう戦いとかいいや。まったりのんびりした漫画がいい。時間の流れが優しい漫画が読みたい。歌で例えるなら「Hey!Say!」みたいなお話がいい。ちょっぴりぶっとんでて笑ってしまうけど、最後に「君はそのままが一番」って言ってくれるような漫画がいい(アイドルのそういうところが私は好きなのかもしれん)。そういう漫画を私は読みたい。

ゆびさきミルクティー 1 (ジェッツコミックス)

ゆびさきミルクティー 1 (ジェッツコミックス)

よつばと! (1) (電撃コミックス)

よつばと! (1) (電撃コミックス)

よつばと!』はあと2冊読んでない巻が残っているから嬉しい。