滝沢演舞城08「命（LOVE）」（12:00開演・新橋演舞場）

ネタバレ感想。

三郎がかわゆすぎる！！！！！去年のお城にもあんなにかわいい役ありましたっけ？え、風間さんがやってたって？なんかそんな記憶もあるような。戸塚さんは和顔だから和服が似合いますね。あの足に巻いてるやつ（きゃはんっていうんでしたっけ？）がかわいかったです。戸塚さんが体に布を巻いているとなんかときめきます。だからSHOCKのアイリッシュの衣装とかも好きでした。
いやーーーー戸塚さんはがんばってた。元からドリボなんかでも細かい演技をしている人だったし、一応SHOCKのリョウ役や去年のお城の富樫役もやっていたけど、こんなにきちんとした役を演じたのは初めてですよね。演技が固い部分もあったけど、滑舌良いし、華もあるし、もっと演技の仕事をすれば良いと思います。今回こういうチャンスを与えてくだすった滝沢さんに感謝感謝！やっぱり滝沢さんはジュニアの神です。それにしても戸塚さんはよく死んでました。合計3回？最初は白虎隊の滝様の弟役として。2回目は忠臣蔵で切腹。で、3回目は三郎として。それぞれ演技が全部違っていて、戸塚さんの意気込みを感じました。

しかし意気込みといったらやっぱり河合ふみきゅんでしょう！！！私は正直彼の頑張りに泣いた。河合くんはジャニウェブの連載で「辛いことや悔しいこともある」と言っていたけれど、今回河合くんは絶対悔しい思いをしていると思うんです。だって4人の中で一番出番が少ないですもん。富樫だって去年戸塚さんがやっていた役なわけですし。それでも富樫役も鎌倉軍役も彼は彼なりの解釈を加えて、とても印象的な役に仕上げてました。三郎を刺す時の河合くんの表情がすごかったです。すごくすごく考えてああいう表情をするって決めたんでしょう。ふみきゅんはパーマにオールバックな髪型のせいで若干デーブ・スペクターみたいになっていて、幕間には「フミト・スペクター（笑）」なんて呼んでいたけど、悪役の時は太い鉢巻を巻いているから問題なし。悪役ふみきゅんはものすごくかっこいいです。戸塚さん、刺されるの楽しいだろうな。なんかでふみきゅんに斬られたいって言ってたもんね。
あと富樫の後の場面で、弁慶が殿に土下座するシーンで不覚にも感動。だって父さん、本当に泣いているんですもん。やっぱり父さんには安定感がありますね。宏光は正直あんまり覚えてないんですが、生で見ると意外とネガティブなオーラをまとった子だなと思います。

それにしてもお城は良いですね。ジャニーズ舞台の中で一番好きです。ジャニーズ舞台ってSHOCKにしてもドリボにしても、基本的にはいがみ合っているじゃないですか。みんな怒鳴り合って殴り合ってなじり合って、でも誰かが死んで和解、みたいな。死ななきゃ分かり合えないのかよ！みたいな。ジャニーさんがウエストサイドストーリーが好き過ぎるせいでああなってしまうんでしょうが、私はあのいがみ合うのが苦手で、単純にみんなが力を合わせて何かを成し遂げるお話にできないのかなぁといつも思っていたんです。そこで流星のように現れたのがお城です。

お城はずっと義経と弁慶と三郎の3人が仲良しで、信頼し合って、力を合わせて、義経の夢を叶えるために邁進していくわけじゃないですか。私はこういうのが見たかったんですよ！資金繰りが辛くてこっそりギャラの前借りとか嫌なんですよ（笑）しかも前回は三郎役が風間さんだったせいで、弁慶役の父さんも遠慮するところがあったかと思うんですけど、今回は弁慶演じる父さんと三郎演じる戸塚さんの実年齢が近いせいか、2人の掛け合いがすごくナチュラルで楽しいんですよね。演技なんだから、実年齢や実際の関係を持ち込んじゃいけないんでしょうけど、見る側がおたくである以上、実際の関係をどうしても投影してしまう（これは私だけの問題かもしれませんが）ので、今回の配役の変更は大正解だと思います。あの軽妙な掛け合いがあるから、弁慶と三郎の二人が生まれ育ちから考え方まで何もかも正反対であること、それでも義経への忠誠心という点で強く結びついていることが伝わってきました。滝様、父さんに比べると、圧倒的に演技の経験の少ない戸塚さんですが、本当によくついていっていたと思います。あの三郎の天衣無縫さと戸塚さん自身の持つ謎の純粋さがうまく噛み合ってました。
このキャストなら2幕だけをもっと膨らませてきちんとした一本の舞台で見たいです。3人が信頼関係をはぐくんでいくまでをもう少し丁寧に描くだけこの舞台はもっと素晴らしい舞台になると思います。まぁあの尺でまとめているから無駄がなくて良いんだろうなとも思いますが。

というわけで大満足のお城なのでございました。正直、ジュニアが一生懸命がんばっているだけで100点満点。ずっと後ろでがんばってきた子たちが少しでも明るい場所に立っているところを見られるだけで幸せです。