少年テルレスのまどい
世界文学全集〈第38〉ホーフマンスタール,ムージル (1970年)アンドレアス・塔 少年テルレスのまどい・他
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1970
- メディア: ?
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「虚数」について思い悩むテルレスを見て、「虚体」を探究する三輪与志のことが少し理解できた気がした。
- 作者: ローベルトムージル,Robert Musil,丘沢静也
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/09/09
- メディア: 文庫
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ただ光文社のHPに掲載されている訳者の言葉にまったく同意できない。
知性はどうやってサディズムに転じるのか。耽美主義はどうやってテロに転じるのか。無意識の大陸を発見した「第二のコロンブス」ムージルが、クールに描いたボーイズラブの古典。(訳者)
特に最後の言葉。そりゃねーよ。ムージルが泣くぜ。本当に訳者の言葉なのか?確かに非常に萩尾望都や竹宮恵子の世界に通じる作品、というかこの2人は絶対にこの作品を読んでいて、それぞれの感性で濾過した結果誕生したのが「トーマの心臓」であり「風と木の詩」なんだと思う。思うけど、そりゃねーよ。