愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

FNSとキツネと陰陽屋

今日のFNS歌謡祭、「カモナマイハーウス!」て手をキツネの形にして「コンコン!」とさせた知念様が強烈かつ猛烈かつ激烈に素晴らしかった。知念様の男汁の噴射口は額の中央の生え際にあると思っているが、知念様の可憐さは常にほんのり上気して幼児めいている指先から出ているに違いない。そんな指先をちょんちょんと触れ合わせる動きの愛おしさよ。二十歳の知念様もかわいすぎて世界一かっこよかった。


キツネといえば、昨日の陰陽屋がすごくよかった。小さい頃からひみつのアッコちゃんみたいに「秘密がばれたらどうしよう」とハラハラする物語がとにかく苦手で、「それって吊り橋効果のごとくハラハラのドキドキをお話の魅力と履き違えてない?それって本当に楽しんでるとは言えなくない?」と思っていた。また、そういう物語は秘密が露呈した時に支払う代償が無駄に大きくて、そのアンバランスさも理不尽に思えて好きになれなかった(ただし「姫ちゃんのリボン」は秘密を共有する大地があまりにもかっこよく、姫ちゃんが代償に見合う対価を事前に得ているので問題ない)。
第9話では瞬太くんの正体が妖狐だということが祥明以外の色んな人にばれまくり、もしかしたらこのまま瞬太くんが妖怪だということで迫害されるようになって、自分の正体を否定したり隠したりするためにハラハラドキドキするという私の超苦手なパターンが来てしまうのかもしれないと思っていたのだが、なぜか秘密を知った人は「妖狐の瞬太くんを祥明が殺そうとしているかもしれないから、瞬太くんを守らないと!!」と思い込み、みんな瞬太くん親衛隊になっていくという思いがけない展開となった。原作は未読なのでこの展開が原作通りなのかドラマオリジナルなのかは知らないが、物語において「暴かれるもの」として描かれることの多い「秘密」が、あっさり暴かれた上に人と人をつなぐ機能を果たしていたことにいたく感動してしまった。まるで瞬太くんは『秘密の花園』に描かれる花園のようだ。素敵な花園を守るために、秘密を知っている者同士は心から繋がっていく。瞬太くんがとても良い子だから、瞬太くんの秘密はこんなにも優しい効果をもたらしたのだろう。


素敵な妖狐といえば南野秀一(@幽遊白書)だけど、もしかして南野秀一と同じ名字だから南野陽子さんが瞬太くんの母親役だったのでは!?と閃いてみたけれど、絶対違いますね。がんばる瞬太くんも知念様も素敵でした。