愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

ABCインタビューセレクション1〜5(〜2006.10.1)

  • ABCインタビューセレクション1(太字は引用部分です)

戸塚:オレ、歌うたいたい、歌。
五関:歌いいね。
戸塚:アクロバットはやらない!
塚田&河合:エッ!?
(『Duet』2003年4月号)

ABC(アクロバット・ボーイズ・クラブ)の
コンセプトを真っ向から高らかに否定した戸塚さん衝撃の一言。

塚ちゃんと河合くんの「エッ!?」には全国100万のABCっ娘が同意したことだろう。
その宣言の潔さには一種のカタルシスすら感じる。

入所当時からずっと堂本剛さんに憧れている戸塚さんにとって
ダンスとアクロバットが主体のABCというユニットは重い枷に過ぎないのかもしれない……。

そんな戸塚さんの衝撃の発言にも一人動じず、
「オレたちアクロバットが売りのグループなんだから」
と冷静に返す五関さんがかっこいい。
戸塚さん、「だよね」って素直にうなずいてるし(笑)
戸塚さんにはもうちょっとABCとしてがんばってほしいものです。

  • ABCインタビューセレクション2(太字は引用部分です)

クリスマスには、コンサートやってる。
いや、仕事でじゃなくて河合家で!
コレ、毎年恒例なの。
(『Duet』2003年1月号)

河合郁人くん、衝撃のクリスマスの過ごし方。
彼の面白かっこよさが遺憾なく発揮された素晴らしいエピソードである。
なんて期待を裏切らない男・河合郁人15歳(当時)。

なんでも自分で編集した30分程度のジャニーズメドレーを親とおばあちゃんの前で披露しているらしい。
衣装はもちろんシャツ前開き(この頃から…)。
ちなみに兄と妹はビデオ係や照明を担当しているのだという。
河合くんとっては、兄妹も自分を輝かせるための裏方にすぎない模様。
自分のコンサートのビデオを兄妹に撮らせるってすごいな……。

このコンサート、クリスマスだけではなく、なんと自分の誕生日にも開催しているらしいが、
「なんで自分の誕生日に披露しているんだよ!」というメンバーのツッコミに激しく同意である。
河合くんにとって、セルフプロデュースコンサートを見てもらうことが何よりのプレゼントなのだろう。

しかしそれより衝撃的だったのは、クリスマスの過ごし方について
「こういうイベントくらいは、家族といっしょで!
 もしくは…河合ん家のコンサートに出る(笑)。」

とのたまった五関さんだったりする。
クリスマスにそれでいいんですか、五関さん!!

  • ABCインタビューセレクション3(太字は引用部分です)

河合:オレは学校とかでアクロバットやったりすると、A.B.Cな自分を感じるかも(笑)
戸塚:マジ?絶対やらないんだけど、オレ!
五関:リクエストとかされないの?
戸塚:されない、されない!
河合:いや、オレもべつにリクエストされるわけじゃないんだけどやってる(笑)

(『Wink Up』2003年1月号)

河合くんが普段もアイドル全開で生きていることを証明する一言。
しかも別に求められていないのに(笑)
河合くんって街中で「握手して下さい」とか頼んだら超気さくにしてくれそうだよね。

勝手にアクロバットを披露している河合くんがクラスメイトにどう思われているのかが気になるところだが、
それ以上に気になるのは「リクエストとかされないの?」と尋ねている五関さんである。
もしや五関さんはリクエストとかされちゃってるの!?
リクエストされても笑顔でバッサリ断りそうな五関さんだが、
「いいよ」とあっさりリクエストを引き受けて、かる〜くバク転を披露してみせる五関さんとか想像すると、
それはそれで萌えである。うーんマンダム。

ちなみに塚ちゃんは体育の時間の見本としてよく使われるそうな。なんか牧歌的でいいねぇ。

  • ABCインタビューセレクション4(太字は引用部分です)

冒険の思い出はいっぱいあるよ。
近所の山に遊びに行って、カブト虫の死骸を見つけたりすると、
「うおー、事件だ!この森で何かが起こっている」
とか言って、友達と森を探検したりした。
(『POTATO』2004年8月号)

「adventure」というテーマをご自分で設定した上で、思い出話をされた戸塚さん。
インタビュー当時高校3年生のはずだが、一体いつ頃のお話をされているのかが気になる。
それほど遠い話ではない気がするので、あえて前年あたりのお話であって欲しい。

高校生にもなって本気で冒険する戸塚さん。
あのルックスでカブト虫の死骸に興奮している戸塚さん。
なかなか乙な光景である。

戸塚さんの何がすごいのかというと、その揺るがなさである。
戸塚さんは揺るがない。
興味の対象が増えることはある。
けれども増えたまま今まで持っていたものを手放すことなく、戸塚さんは突き進む。

これほど変わらない人間も珍しいのではなかろうか。
外見だけはものすごい勢いで美しくなられているが、
中面の根幹はたぶん1ミリも変わっていないのであろう。

物事の流転が激しい今の世の中、
変わらない戸塚さんにとって生きにくい日もあるかもしれない。

けれども戸塚さんは戸塚さんらしさを失うことなく、
その強靭なしなやかさをもってこれからも生きていってほしい。

(なんだかラブレターみたいになってしまった…)

  • ABCインタビューセレクション5(太字は引用部分です)

河合:そういうガンコなところ、オレと北山は似てるなって思う。
藤ヶ谷:オレが前から「似てる」って言ってたじゃん。でも河合がイヤがってたんだろ?
(中略)
戸塚:どのへんが似てるの?ふたりは。
藤ヶ谷:上へ上へ行こうとするときの…悪い感じ。
河合&北山:「悪い感じ」ってなんだよ!
(『DUET』2005年4月号)

ABCとキスマイの対談より。
ABCとキスマイを知っている人間なら誰もが一度は思ったことがある事実だろうが、
間近にいる彼ら自身もそう感じていたのかと安堵した藤ヶ谷父さんの一言。

「悪い感じ」という藤ヶ谷父さんの指摘は漠然としているわりに的確で、
「前へ前へ」ではなく「上へ上へ」という表現も、ウザK2の性質を良く表している。
藤ヶ谷父さんここにあり、といったところだろうか。

意外だったのは、河合くん自身が自分と宏光の類似性を理解していた点である。
河合くんは意外と周りが見えていたりするんだよね。
空気は読めない(読まない)が。

実はこの対談の主役は五関さんで、
五関さんが藤ヶ谷父さんと一緒に狭い部屋で寝ていたとか、
河合くんはSHOCKの間ずっと五関さんと手を繋いでいたとか、
五関さんは礼儀にうるさいとか、まぁそういう話ばかりだったのだが、
どれも素敵で一つに絞れなかったため、あえて河合くんにスポットをあててみました。