愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

パンドーラーと小箱

この箱の中には、プロメーテウスが人間に悩みをもたらすあらゆる禍――老齢、労働、病気、狂気、悪徳、激情などを苦心のすえ閉じこめてあった。もろもろの禍は雲となってあたりにたちこめ、エピメーテウスとパンドーラーの身体をところかまわずつき刺し、やがて人類全体に襲いかかっていった。しかし、この小箱の中にはプロメーテウスが、人間をまどわす希望も閉じこめてあったので、人間たちはみなそのいつわりの希望にまどわされて、自殺することなく、生きながらえている。
(ロバート・グレイヴズ著・高杉一郎訳『ギリシア神話紀伊国屋書店

太字は私が勝手につけたものです。昨日じゅんのーちゃんを「パンドラの箱に最後に残った希望を具現化したみたい!」なんて賛美しておりましたが、実はパンドラの箱に残った希望って「裏ジャニ」が面白かったころの記憶を頼りに来週からのリニューアルが素晴らしいものになると信じているエイトファンの思いみたいなもんだったんですね。