愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

地底旅行

こんにちは、学校です。いま昼用なのか夜用なのかよく分からないご飯を腹いっぱい詰め込んできたので、これからまたカタコンベにもぐります。たぶん10時までいます。レコメン聞けないねレコメン…。


地底旅行 (創元SF文庫)

地底旅行 (創元SF文庫)


ご飯食べながらジュール・ヴェルヌの『地底旅行』を読んでいたのですが、これがもうめっちゃんこ面白いの!面白すぎて読み終わるのが怖い!とくにリデンブロック教授が性格激悪なわがままナイスミドルで萌え萌え。そんな教授と、彼に振り回されている甥・アクセルとのやりとりが最高に面白い。ジュール・ヴェルヌはこのところ『海底二万里』『十五少年漂流記』と読んできたけれど、どの作品も登場人物の個性や役割分担がはっきりとしていて、会話が生き生きとしていて面白いんですよ。『海底二万里』なんてストーリーがあるようでないんだけど、それでもぐいぐい引き込まれてしまうのは登場人物が魅力的だからだと思う。それと圧倒的なリアリティかなぁ。本当に描写がいちいち細かくて、自分がその場で見ているような気分になれる。


フランス文学ってなんだかじめ〜〜〜〜っとしていて苦手なんだけど(なぜ仏文なんだろ、私…)ヴェルヌてんてーはぜんぜんフランスの作家っぽくなくて素敵です。文章が軽快でウィットに富んでいて、どちらかといえば英国的な雰囲気。今年はヴェルヌてんてー没後100年ということで創元社から文庫がたくさん出ているので、まだまだがんばって生きていかなきゃなーと思います。