愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

あしたのジョー

ジョーが切なすぎる。思うにジョーって悪い子じゃないんですよ。本当は素直ないい子なんですよ。ただ何が良いことで何が悪いことなのか教えてくれる大人がいなかっただけなんですよ。無償の行為がこの世に存在するってことすら知らないかわいそうな子なんですよ。丹下段平氏に無視されて落ちこむジョー、しあわせを噛みしめて夜中に一人布団の中で泣くジョー……胸きゅん。ああもうジョーってなんでこうなの!ジョー切ない!ジョーツンデレ!西と自転車二人乗りしてるジョーがかわいすぎる。早く4巻以降を買わねば。

あしたのジョー(1) (講談社漫画文庫)

あしたのジョー(1) (講談社漫画文庫)

この漫画を実写化するなら、ジョー役は絶対戸塚さんだと思うんです。戸塚さんならジョーのことを理解してくれると思うし、ジョーだって戸塚さんのことを受け入れてくれると思うんです。役と役者が相思相愛の素敵な映像ができあがると思うんです。で、ジョー役を戸塚さんがやるなら、ジョーに惚れこんじまう丹下段平氏の役は私がやるしかないと思うんです!私、超絶丹下段平氏に感情移入して読んでますから。

なあ よう!
わるいようにゃ しねえ
どうだ このからだ
おれに あずけねえかっ

おめえのからだが
えらく 気になってな
へっへっへ

おめえってやつは
わしの宝物だぜ!
ひっひっひっひっひ

どれも常日頃、私が戸塚さんに対して思っていることなんですよ。ジョーの身体に惚れこみ、彼に自分の「あした」を託すことにした丹下段平氏と、戸塚さんの身体に惚れこみ、彼の大成を願って大枚つぎこんでいる私との間に差なんてありまして?たぶん私は丹下段平氏の生まれ変わりなんだと思う。年齢とか性別とかちょっとばかし違うけど、私なら彼を見事に演じきれるんじゃないかしら。
まぁ私が丹下段平氏を演じられるかどうかは置いておいて、ジュニアファンってみんな丹下段平だと思うんですよね。原石を見出し、それを磨き見守り、「あした」を夢見る。ジュニアファンはみんな丹下段平だ。
というわけで『あしたのジョー』は全ジュニアファン必読の書ですぞ。