愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

普通の日記

どうでもいいことなんですが、先週の金曜から今週の木曜まで休暇を取っています。なのに予定は水曜日のサマリーのみ。うちの会社はお盆休みはないので、自主的にここで取ったんです。何故予定もないのに長期休暇を取ったのかって?だって、私の脳内予定ではサマリーの休演日にエビマイコンが開催される予定だったから。だからサマリーもあまり申し込まなかったの。だってエビマイコンがあるはずだったから。どんだけ皮算用をしているんだって感じですが、勝手にコンサートの予定を立てて休暇を取るほどピュアネスかつパッショネイトな願いが天の神(ジャニー)に通じたのか、本当にコンサートが決まってびっくりしました。期待して行動までするくせに、叶うとは思っていない悲しいジャニヲタの習性。今度は10月12日13日の前後の金曜と火曜に休暇を取ることを目論んでおります。だって4デイズになって金曜に追加になったら困るじゃん!え、ないって?わかんないよ。もしなかったら、暇なんで誰か前夜祭やりましょう(泣)




というわけで暇なのである。とりあえず今日はカツンコンでお世話になった亀担マダムへのお礼DISCを作ることにした。以前、カツンが「晴天の霹靂」を歌った回のMステが見たいと言っていたのを思い出したのである。それだけだと容量が余るので、どうせならその直後に発売された「青春アミーゴ」のために出演した音楽番組も全部入れることにした。DVD-RからHDD、HDDからDVD-Rとダビングを繰り返すこと数時間、CMとPVまで入った完璧なアミーゴDISCが完成。これ1枚で「青春アミーゴ」のすべてが分かる。ちなみに個人的なアミーゴの見所は、神がかってかっこいい山田様のダンスとキャップからのぞく戸塚さんのお耳である。山田様(当時小6)と結婚したいと今日だけで100回くらい思った。完封を決めた大阪桐蔭のエースのごとく、達成感に浸りながら完璧すぎるアミーゴDISCを再生していたのだが、ふと重要なミステイクに気付いた。肝心の「晴天の霹靂」が入ってないではないか。勝利の美酒に酔いしれる私にとって、まさに晴天の霹靂な事実であった。あまりにも完璧なアミーゴDISCを作ったので、もはやそれを入れる隙間もない。なんたる本末転倒。


というわけで、改めて霹靂DISCを作成することにした。なぜかこの頃の私は歌笑やらミンテレやらも残しているので、それも一緒に入れることにする。歌笑やらミンテレやらの間に謎の番組名が混じっていた。「ひらめ筋」。なんじゃこりゃ。再生してみると、亀たん率いるジャニーズJr.がバレーでお笑い芸人と対決していた。あーーそんなのあったな。もはや「藤ヶ谷友輔って誰!!??」と思った記憶しかないけど。なんとなく見始める。亀たん、田口くん以外のジュニアはジミー・河合・塚田・藤ヶ谷・北山・飯田・横尾・富田、そして藤ヶ谷友輔である。たぶんジャニーズ野球大会における亀梨裕也のような存在なのだろう。フィーチャーされるのは亀たん・田口くん・ジミーのみで、他のメンバーは路傍の石のごとき扱いなのだが、わざわざ参加しているだけあって藤ヶ谷友輔はバレーがめちゃくちゃうまい。きっと経験者なのだろう。あまりにも絶妙なトスを上げるので、何度か惚れそうになった。さりげなく藤ヶ谷父、じゃなくて兄の方もトミーもかなりうまい。兄弟のコンビプレーにちょっと萌えた。ジミーや田口くんの長身を活かしたスパイクもすごかったが、見所は何と言っても亀たんの勝利に対する貪欲な姿勢だろう。円陣を組んだときの掛け声が「ファイト、オー!」などではなく「ウィアーウィン!」であったことに彼の本気を感じた。種目を問わず、彼にとって「試合=勝利」というのが自然な公式なのだろう。久しぶりにピッチャー亀梨の目を見た。ジャニーズ運動会を見たくなった。またやればいいのに。


そんなこんなで、霹靂DISCも無事完成。日も傾き涼しくなってきたので、渋谷に行くことにした。目的は2つ、漫画を売ることとジャニショに行くことである。漫画二十数冊を持って渋谷へ向かう。重くて腕にみみずばれができたが、意外に高く売れたので満足。これを元手に写真を買おうとジャニショへ向かうが、混んでいたのであっさりあきらめる。お腹が空いていたのでじゃんがらラーメンに行くと、店員さんがボクシングの日本チャンピオンになったらしく半額セールをしていた。調子に乗って全部乗せを頼んだ。完食。うまかった。


薬局で買い物をして、再びジャニショへ向かう。混雑が多少緩和されていたので、とりあえず入ることにした。サマリー写真が追加されたばかりのせいか、ジュニアコーナーは特に混んでいた。基本的に混合写真が好きなので、遠目で混合と思われるものをとりあえず選択。ソロ写真が見える場所まで行くガッツもなく、誰の写真が何番に何枚あるのかが書かれている一覧表の前でぼんやりする。ぼんやりしながら、彼らにとって今一番大切なことは何なのかを考えた。彼らに大切なこと、それは「彼らに金を落とすファンが付いている」ことを事務所に認識させることだろう。私はジャニーズに対しては社会主義者だ。戸塚さんを贔屓にしているけれど、彼だけにソロパートが多くても嬉しくない。みんなが平等に歌って初めて無心で萌えられる。だから「さよならBOX」が好きなのだ。しかし悲しい哉、アイドルも所詮は資本主義なのだ。いや、むしろアイドルほど資本主義的なものもないだろう。売れれば残るし、売れなければ消える。「みんな平等でみんなハッピー」なんて思想は「空想的」という言葉で切って捨てられてしまうあまっちょろいユートピア思想であり、結局「どれだけ消費の対象になるりうるか」がすべてなのである。


というわけで、ABCさんたちの写真を全部買うことにした。空想的社会主義とか資本主義とか色々御託を並べたけれど、ジャニショの混雑が私の理性を狂わせたのだと思う。太陽が眩しくて人を殺したムルソーの気持ちも今なら分かる。「Attraction!」の歌詞のモチーフはカミュの『異邦人』なのかもしれない。


無事写真の購入も終え、渋谷に新しくできたブックオフをふらっとして帰宅。母に「今日は何のコンサートだったの?」と聞かれる。「今はお台場でサマリーっていうのをやってるんだけど、今日は行ってないよ」「だってこないだ毎日のようにチケットが届いてたじゃない」「あれはもう全部行ったの」「……そう」そうなのである。「あ、でもサマリーには行ってないけど、サマリーのチケット分くらいの写真は買ったよ」とは流石に言えなかった。


充実した1日だった。