SUMMARY 2010（7/19・12:00/16:00・JCBホール・サーカス部分・知念様編）

昨日の続き、サーカスの知念様の感想です。
今日、取材が入ったようです。明日のワイドショーではきっと知念様の様子も放送されることでしょう。
辱めは白日の下に曝されて完成する。そんな言葉を呟きたくもなる今日この頃。

知念様を見つめるようになって1年と少し経ちました。その間、知念様にありとあらゆる賛美の言葉を投げかけてきましたが、私の中で知念様を形容する一番の言葉は常に「かっこいい」でした。一時期、私はプラスの意味の言葉をすべて「知念様かっこいい」で済ませていた時期がありました。お酒を飲んでも「知念様かっこいい」、焼き肉を食べても「知念様かっこいい」。知念様について色んなことを語ってきたような気がします。だけど、私が最終的に言いたいことは、いつだって「知念様かっこいい」でした。知念様は、かわいい時も、切ない時もずっとブレることなくかっこよくて、私はそんな知念様が好きでした。

その価値観が揺らいだサマリー。でも揺らいだことが悲しくなくて、そのことが悲しかった。いや、本当に悲しかったのか？そもそも、本当に悲しくなかったのか？正直、自分でもまだよく分かりません。ちょっと前に「誰でもいいから、欲望に満ちた視線で今の知念様を写し取ってほしい」と書いたけれど、ある意味それが実現して茫然としています。でも、本当に私はこれを望んでいたのでしょうか？分かりません。ただ、結局のところ、私はどうしようもなく萌えてしまった。これがすべてです。

以下、サマリーの感想だかなんだかもはやよく分からない、知念様に対する欲望と妄執の話です。

知念様はプロの方と一緒に本格的な空中ブランコに挑戦します。
体のラインにぴったりと添った真っ白い衣装を身にまとった知念様は「自分の中にすみつく天使と悪魔に勝ちたい！」という謎のアナウンスをしながら、空中ブランコに臨みます。ジャニーズ舞台において、心の迷いはバンジーで表すという伝統があります。それの進化版だと思えばいいのでしょう。

私が知念様を見つめるようになってほんの1年そこそこですが、過去の映像も含めて、それはもうたくさんの知念様を摂取してきました。その中にはまだ本当にいたいけでかわいい知念様もいらっしゃいました。けれども最近の知念様は、身長こそさして伸びておりませんが、どんどん男前になっていき、私は馬鹿の一つ覚えのように「知念様かっこいい」を繰り返してきました。

だけど、この場面での知念様は異常に可憐なんです。今まで見てきたどんな知念様よりも可憐なんです。私は今までも知念様に対して「可憐」という形容を使うことがありました。だけど、それは本気で思っていたわけではなく、パロディ的な意味合いで使っていました。

知念様自身、「かわいい」のパロディを演じているようなところがある方です。知念様は「かわいい」と言われると「知ってるよ」と答えます。知念様のこの受け答えって、「かわいい」と言われてあっさり同意する非常識さと、でも実際に知念様自身が文句なくかわいいという二重構造になっているからこそ奥が深いんです。この受け答えをすることにより、知念様は自分のかわいさをパロディにできる。知念様の基本的なスタンスは「パロディ的なかわいさ」だと思います。変なたとえですが、高橋ジョージが「ロード」のエアー演奏をしているのを見た時と同じような気持ちになります。本当にできるくせに、本人がパロディ化してしまうという奥深さ。ただ真正面からかわいい自分も演出できるから、知念様はすごい。そんなかわいさを自在に操る知念様がかっこよくて好きでした。

なのに、この場面の知念様にはかっこよさがないんです。ただひたすら可憐なんです。知念様は縄梯子を伝って、空中ブランコの足場まで登ります。途中で足を滑らせるのは演出です。演出ですが、この時の知念様はものすごく心細そうな顔をなさります。この様子が可憐すぎる。心の底から可憐。足場で待っているプロの方（異様にガタイが良い外国人）の助けを借りて、なんとか上まで辿りつきます。
ブランコに手を伸ばす際、プロの方（異様にガタイが良い外国人）に腰を抱かれている知念様を見ていると、何だかいけないものを見ているような気になります。メモには「雑技団の少女」と書いてありました。意味が分かりません。更に、なぜか途中で知念様は目隠しをされます。なんの脈絡もなく、いきなりプロの方（異様にガタイが良い外国人）に目隠しをされるんです。大人しく受け入れる知念様。視界を塞がれてプロの方（異様にガタイが良い外国人）の腕にすがる知念様。ここで知念様の可憐さはピークを迎えます。あの目隠しは「知念様の可憐さ加速装置」以外の意味を何も持たない。でも、私はこの場面にどうしようもなく興奮してしまったんです。目隠しの布が微妙に薄汚れているのを確認して、興奮はピークに達しました。今まで自分の中で積み上げてきた知念様像が一気に崩れ、そのことを悲しみつつも、その悲しみごとたまらなく萌えてしまった。

背徳感にまみれた私の心も知らず、すべてが終わると、知念様はにこにことしながら地上に降りてきます。この時の笑顔はまるで大野くんを前にしたような邪気のかけらもない笑顔で、とても心が洗われます。
そして、知念様は非常に軽い調子でマイクを持ってこう言うのです。

「はい！自分の中の天使と悪魔に打ち勝つことができました！グラーシアス！バイバーイ！」

まるで「今日の夕飯は餃子でした。嬉しいな！」くらいの軽妙さです。しかも悪魔だけじゃなくて、天使まで打ち負かしちゃってるし……。ここで、今まで私が崇拝してきた通りのチネンイズムが噴出していて、一気に夢から覚めたような気持ちになります。悪魔だけじゃ飽き足らず、天使ぶちのめす知念様かっこいい！！！！！！！！！！！そうですよね、天使だろうが悪魔だろうが、知念様を支配することはできませんよね。知念様は知念様にしか囚われないんです。

とまぁ、最終的にはいつも通りの「かっこいい」知念様が確認できるんですが、半ばまでの真っ向から可憐な知念様もたまらなく魅力的なんです。ただひたすら可憐なだけの知念様。こんなものがここにきて実現されるなんて。
私の中ではありとあらゆる価値観が揺らいでいます。まるで空中ブランコのように。