愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

帰宅しました

昨日の22時に営業車で会社を出て、朝の4時に帰宅しました。普段なら1時間弱で着く道です。都心の大きな交差点では右折車がスペースもないのにどんどん侵入し、信号が変わっても車が進まず、思わぬところから出てきた直進車にぶつかりそうになったりと、ひやひやしながら帰りました。緊急車両が頻繁に通行しましたが、なかなか進めない光景を何度も見ました。乱れた交通ルールや鳴りやまないクラクションが怖かった。直接的な被害はもちろん恐ろしくて、テレビの震災地の状況も息を詰めて見守ることしかできないんですが、不安や恐怖に端を発する人心の乱れからくる秩序の崩壊が一番怖いのかもしれないと思いました。
地震が発生した時はちょうど車で外訪中で、お客さんのところに着いて車をおりようとしたところでわずかな揺れを感じ、ドアを薄く開いていつでも出られるようにしつつ車の中から様子をうかがっていました。住宅街にいたのですが、普段丈夫なものとして認識している家屋や木々やコンクリートの電信柱がものすごい勢いで揺れていく風景はかなり衝撃的で、一生忘れられなさそうです。まさに価値観が揺らいだ瞬間だった。
お客さんの家で電話を借りて、家族の無事を確認できた時に初めて震えました。本当に怖かったけど、私の周りの人たちはとりあえず皆無事でした。他にも心配な方はいるのですが、むやみに心配しても何もならないのでただ無事を祈るばかりです。とにかく私は無事ですという報告だけしておきます。
それにしてもツイッターやインターネットの情報伝達力は素晴らしい。情報の取捨選択さえきちんとできればこれほど力強いものはないですね。家族にもアカウントを取ってもらおうか検討中です。