愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

三連休のこと

三連休、家族で焼肉に行った後にカラオケに行きました。愚民家は母がカラオケ好きなので、よく家族でカラオケに行きます。
私は母に対してはHey!Say!好きであることを言ってません。ジャニヲタとして一通りカバーしているのでHey!Say!の知識はあるけど興味はないという設定です。妹(元ヤマピーファンだけど今はただのギャル。時々やまとまの素晴らしさについて語りだす)は私が知念様好きだと知ってますが、母はたぶんまだエイトファンだと思っているんじゃないでしょうか。嘘はよくないと思いますが、ただでさえ婚期を逃している娘の行く末を案じているのに、まさか好きな人が高校生だなんて言えません。これは母を悲しませないために必要な嘘なんです。
なので、家族とカラオケに行ってもジャニーズは歌いません。懐メロと演歌オンリーです。そんな私に、めずらしく一緒にカラオケについてきた妹が優しい言葉をかけてくれました。



妹「おねーちゃん!NYC入れてあげようか?」
愚「あんた、よくNYCなんて知ってるね」
妹「何いってんの?こないだポストカード全部集めたって自慢してきたじゃん」
愚「え。そうだっけ?(私はなんてあほな自慢を……)」
妹「それより入れる?」
愚「いいよ、そんな……恥ずかしくて歌えないよ……(もじもじ)」
妹「PVが見れるみたいだよ?」
愚「ユメタマゴでお願いします(母さんもいるが、まあ歌うくらいいいだろ。知念様見たいし♪)」


〜ユメタマゴ熱唱〜


愚「はふぅ(コスプレ知念様素敵だったぜ!)」
妹「おかーさーん」
母「ん?」
妹「いまお姉ちゃんが好きなの、これなんだよ。知ってた?」
愚「!!!!!!!!(何言い出すのこの子!?)」
母「え、山田くん?」
愚「え、なんで山田くんなんて知ってんの?」
母「だって何年か前から『この子は絶対くるから覚えといて!』とか言ってたじゃない。ドラマも見てたし」
愚「(布教効果がこんなどうでもよいところで……!だがそれがいい!山田くんは知念様よりメジャーだ。このまま山田くんということでいこうそうしよう)あーうん、そうそ……」
妹「違うよ!お姉ちゃんはもう山田くんじゃないんだよ!」
愚「(お前、私に何の恨みがあるんだ!?)え……いや……」
母「そうなの?」
愚「まぁ山田くんか山田くんじゃないかって言ったら山田くんじゃないというか……」
妹「知念くんだよ!もっとちっちゃい子」
愚「……!!!(あんたなんなの!?ばかなの!?)」
母「それどれ?」
愚「かあさん!桃色吐息入れたよ!歌って」



桃色吐息を咲かせてもごまかしきれず、翌日、母には誰が好きなのかを報告した上で、「あんたそんなちっちゃい子にお金使ってどうするの!?ジャニーズは結婚してくれないのよ!!」と本気で怒られました……。そう、母のための嘘なんて本当は嘘だったのです。単に怒られなくないから嘘をついていたのでした……。母さん、ジャニーズは結婚はしてくれないけど軽油は2000リットル寄付してくれるんだよ……。
そんなこんなでなぜか自分の性癖を母にばらされながら、また一つ歳を取ってしまいました。歳は重ねても気持ちは14歳なので、これからも初恋気分で知念様を応援していきたいです。