愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

孤独のブランコ

サマリー感想は行った公演の分(8/7、8/9、8/10、8/11)は全部書きました。珍しく毎公演きちんと書いてます。それだけ今回のサマリーが楽しくてしょうがないんです。
8/11は見逃した場所がいくつかあって落ち込みまくっていたのですが、女神が拍手から私が見逃していたところを教えて下さいました。C様、ありがとうございます!!!(泣)いただいたコメントを元に追記させていただきました。何か問題があったら教えて下さい。本当にありがとうございました!日記やってて良かったです(泣)
そして、拍手のお返事が本当にまったくできていない、というか、たぶんこれからもできないと思うんですが、コメントをいただけるのは本当に嬉しいし、ありがたいです。パチパチだけでも嬉しいです。気が向いたらまたよろしくお願いします。


これだけだと何なので去年と今年の空中ブランコの違いについて思ったこと。


去年のサーカスの感想(id:ariyoshi:20100720:1279646269、id:ariyoshi:20100721:1279735692)を読み返すと、今でも初めて見た時の罪悪感と虚無感に押しつぶされそうになります。去年のサーカスは私の中の価値観や秘められた欲望を揺り動かすものでした。それは、ジュネの小説のように嘔吐感を伴う美しさに彩られた世界でした。


一年前、私はなぜか知念様はメキシコに留学してしまうのではないかという危機感に襲われていました。なぜなら、知念様が本当に笑っているのは空中ブランコを成功した時だけなような気がしたからです。「知念様が本当に笑える場所がメキシコなら私も笑顔で見送らないと」という今考えると突拍子もない覚悟を決めていました。

私が愚にもつかない妄執に囚われてしまったのは、去年の知念様が圧倒的に孤独だったからだと思うんです。

知念様は空に閉じ込められながら、一人で56回飛びました。一番の見せ場でありながら、そこに他のメンバーはいませんでした。知念様は段々と一緒に演技をするサーカスの方にサマリー中で一番可憐な笑顔を見せるようになりました。あの夏、知念様の孤独を救ったのは一緒に飛んでくれた三人のメキシコ人だったのかもしれません。吊り橋効果というのとは少し違うかもしれませんが、一番神経を使う演目を一緒にしている以上、メンバー以上の信頼感を一時的に持ってしまったとしてもしょうがないと思うんです。

勘違いされると困るのですが、知念様は去年のサマリーでも楽しそうにメンバーやジュニアと絡んでいました。たぶん、サマリーを通じてメンバーとの結束も強くなったんだと思います。だけど、去年のサマリーの知念様にはそこはかとない孤独が常に付きまとっていたような気がしました。知念様のマメのできた小さな手のひらを見ていると、彼が孤独や努力や涙をひっそりとその手の中に隠しているような気がして、切なくて仕方ありませんでした。


だけど、今年の知念様は一人じゃないんです。一緒に高木がいるんです。たぶん、高木はジャンプの中で一番この演目に向いていないと思います。そんな高木が怖い怖いと言いながら知念様と一緒に空に向かい、一緒に飛んで、それから知念様の無事を祈って「がんばれ」と心から応援してくれるんです。

去年、演技を終えてから知念様がメキシコ人の方に向ける笑顔は本当に可憐で儚くて、このままメキシコに行ってしまうんじゃないかと心配になるほどでした。でも、今年の知念様がメキシコ人の方に向ける笑顔には自信が満ちていて、すごくかっこいいんです。地上に降りてきて、高木に抱き締められて、一緒に手を繋いで挨拶する時に初めて去年みたいに可憐な笑顔を浮かべるんです。そして、そんな二人の後ろに拍手をしながらメンバーがやってきて、知念様の後ろでみんなで踊ってくれるんです。今年の空中ブランコは一人じゃないんです。

だから、今年の空中ブランコには悲壮感がありません。そもそもアイドルがここまでの演目をする必要があるのかという疑問は常にあるのですが、知念様が毎日ひたむきに空中ブランコに取り組んでいる以上、私ができることは信じることだけです。


なんだかまとまってない文章ですみません。まだ、言い足りないこともある気がしますが、これからのサマリーを通じてまとめていければと思います。
これから一ヶ月、メンバーに見守られながら怪我のないように全力で駆け抜けていって下さい。