シンメに求めるもの
注)ここではキンキさんだとか、辻加護さんだとか、やまとま(まだ言うよ!)だとか、そういう1+1=∞な魅力を放つぴったりしっくりな二人組のことをひっくるめて「シンメトリー」を略した「シンメ」という言葉で呼んじゃうと思います。
今日も今日とて学校の図書館の地下にこもってレポートみたいなものっていうかレポートを書いたり、ちょっと素敵そうと思って買った漫画を読んでやっぱり素敵だったから喜んだり、西脇順三郎の詩集を写経のように書き写したり(文学作品を書き写すとその作者がどれだけ苦労して言葉を紡いだかが分かる、と梶井基次郎が言っているのを読んでから時々やってます。ちなみに西脇さんの『旅人かへらず』という詩集には全部で168編の詩が収められております。168!い・ろ・は!というわけで、名詩集決定)、レポートのようなものっていうかレポートを書いたりしていたのですが、その過程ですんばらしい伝説を発見してしまいました!もう読んだ瞬間ピンときてしまった!聖子ちゃん風に言えば、ビビビときてしまった!
![芸術家伝説 芸術家伝説](https://d.hatena.ne.jp/images/hatena_aws.gif)
- 作者: エルンスト・クリス,オットー・クルツ,大西廣
- 出版社/メーカー: ぺりかん社
- 発売日: 1989/06
- メディア: 単行本
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二人は、一つの聖像をつくるのに、半分ずつ受け持って、それぞれまったく別個に制作したのだが、でき上がった像は、一個所の狂いもなく、完全に組み合わさったのだった。
これはエジプトの人体に対する比例理論の正確さを示すための伝説らしいですが、あえて誤読します。「それぞれまったく別個に制作したのだが、でき上がった像は、一個所の狂いもなく、完全に組み合わさったのだった。」、これは二人組およびシンメ(以下ひっくるめて「シンメ」と呼ぶ)というものの魅力を表した最高で最強の言葉なのではないでしょうか。私にとって「自分がなぜシンメというものに惹かれるのか」という疑問は「なぜジャニーズにハマってしまったのか」という疑問と並ぶほど重要な人生における命題であり、過去に二人組、あるいはシンメについてなんてことを熱烈に綴ったりもしたくらいのですが、あの時私の言いたかったことがこの伝説にすべて集約されているような気がします。
「まったく別々に作られた半分ずつの聖像がぴったり合ってしまう」という伝説には神秘性や奇跡性と同時に妙なカタルシスを感じます。人間は「二つのものがあれば、綺麗に合わさってほしい」と無意識に願ってしまう生き物なのかもしれません。そもそも人間は男女が揃わなくては生命を作ることができない不完全な存在であるわけで(まあ人間に限らない話だけれど、このことを「不完全」と捉える生き物は人間くらいでしょう)、だから水戸黄門で印籠が出た時のような予定調和のカタルシスを「まったく別々に作られた半分ずつの聖像がぴったり合ってしまう」という伝説に感じてしまうのかもしれません。
しかしこの聖像のように二人の別々に育った人間がぴたりと合わさることは実際には難しいことです(難しいからこそ惹かれてやまないのですが)。その難しいことをあっさりとやってのけているのが「シンメ」という存在なのではないでしょうか。だからこそ人は(少なくとも私は)「シンメ」という存在に魅せられて止まないのではないでしょうか。どんなに今まで違った人生を歩んでいても、またまったく別々の活動をしていても、揃うと一箇所の狂いもなく完全に組み合わさってしまう二人――そういう存在は確かに存在するのです。まったく同じというのとは違います。嵌め込むところが同じ形なだけなのです。そしてそれは空色しかないパズルを組み合わせるよりもっと難しいことなのです。それを人は「運命」とか「奇跡」とかいう言葉で呼ぶのです。
……だんだん自分でもワケワカメの電波な文章になってきたのでそろそろやめますが、最後に一つだけ。この伝説が赤の他人ではなく「兄弟」という生まれつきある程度シンパシーを持った人物同士によって生まれたものであることも重要なファクターであると思います。これは本田さんが遥か昔にキンキさんについて語っていた(細かく言えば2004年の9月8日ごろ。なんとなく恥ずかしいのでリンクはしない)
やっぱりこういう形で組んだ仕事仲間っていうのは、既に「他人」じゃないんだな。
という言葉に繋がると思います。
私がこういうことを言い出す時って大概やまとま熱がぶりかえしている時なんですよね。とにかくテレクレス&テオドロス兄弟さいこう!やまとま最高!なんであの二人を別売りにしたんだ馬鹿!(泣)一度奪って再び与えてまた奪うなんてひどすぎる。………それでも……人間か……!?(BYカイジ)でもジャ○ーさんのこと、嫌いになれないの。MJの「ネコネコロケット」と少クラの「Words of Love」と素顔2の「正義の味方はあてにならない」を見つつ泣きながらレポート書きます。むしろこの電波な文章をレポートとして提出したいです。ちなみに「欲望のレイン」は素敵すぎて無理そうです。