愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

伊野尾慧さん、20歳おめでとうございます。

今年はジャンプメンのお誕生日をお祝いすることを通じて、へいせいじゃんぷというユニットと向き合おうと決めました。決めたのにすっ飛ばしてしまったおひつじ座軍団をどうすべきか、現在思案中です……。
明日は湧いたポポロ感想を書きたいので、今日は羊たちのことは忘れていのちゃんのお祝い。




私はジャニーズの方に関しては、基本的に知れば知るほど、好きになればなるほど、呼び方が他人行儀になります。風間さんも生田さんも、最初は「風間」「斗真」と呼び捨てにしていました。戸塚さんのことだって「トッツー」と呼んでいました。だけど、知識が深まっていくにつれて、呼び方が他人行儀になっていくのです。その最たるものが知念様です。
そんな私が最近、いのちゃんを「伊野尾」と呼ぶようになりました。基本的にはいのちゃんですが、苛立ちメーターが振りきれると「伊野尾」になります。愛称→呼び捨てという移行は初めてかもしれません。基本的に私はそんなに苛ついたりする方じゃないです。そんな私を苛つかせる男、それが伊野尾慧。


名古屋での「チェリーボーイ」発言、横アリでの股間からスモーク噴射事件、いのちゃんの珍行動を挙げれば枚挙にいとまがありません。そんな中で私が個人的に最も印象的だったことといえば、京セラドームでの出来事です。これは感想にも書いたんですけど、いのちゃんが靴ひもを結ぶためにしゃがんでいた時、ありたんがいきなり笑顔でいのちゃんの背中の上に座ったんです。「え、それはいのちゃんじゃなくて、ありたんの珍行動なんじゃ?」と思われるかもしれません。でも、たぶんありたんって基本的にこういうことをする子じゃないと思うんです。たとえば、靴ひもを結ぶためにしゃがんでいるメンバーがいたら、そのマイクを持ってあげて、にこにこ待っているような人だと思うんです。そんな有岡くんをも苛つかせ、そしてSにする男、それが伊野尾慧。


突然ですが、好きなジュニア曲を三つ挙げろと言われたら、ジュニアの「この星でうまれて」、ヤヤヤの「Never Stop the Music」、JJEの「Love Me Baby」を選びます。「この星でうまれて」が見たくてビデオを漁って見てみたら、光平ちゃんのわきでいのちゃんがにこにこしてました。「Never Stop the Music」が見たくてDVDを漁って見てみたら、バックでいのちゃんが踊ってました。「Love Me Baby」が見たくてDVDを漁って見たみたら、いのちゃんがメンバーとして歌ってました。いのちゃんを初めて見たのはいつだったのか、もはや思い出せません。ニカちゃんや光平ちゃんあたりと一緒に、気付けばヤヤヤ番組に出るようになっていた気がします。決して私の見つめている世界ではメインにはなりません。でもいのちゃんは気付けばいつもそのへんにいました。今だってそうです。気付けば私の大好きなお方がいらっしゃるユニットのメンバーにいるのです。


いのちゃんはカメレオンみたいな人だと思います。普通これだけ長い間見ていると、さして関心がなくても「この子はこういう子なんだろうなぁ」と人物像が出来上がっているのですが、いのちゃんがどんな人なのか、いまいちよく分かりません。「平成の高田純次」だと思えば高田純次に見えます。「心臓病の少年」だと思えば心臓病の少年に見えます。たとえばいのちゃんに「いのちゃんって消防士みたいだね」と言えば、いのちゃんは「そうなんだよ。オレ、実は消防士なんだよ」とあっさり言ってくる気がします。どんな風に思っても、その思っている風に色を変えるいのちゃんはカメレオンみたいな人だと思います。


最近知念様はいのちゃんに関心があるようです。私にとってそれは知念様の解放を象徴する事実なので、喜ばしくもあるのですが、なんだか妙にイライラします。でも不快ではないんです。「伊野尾め!!!!」と思っている時、私は普段ならやりすごす苛立ちに素直に身を任せることができます。苛立ちながらも、妙にリラックスしているのです。きっといのちゃんの背中に座ったありたんも同じような気持ちだったんじゃないかと思います。


いのちゃんはJUMPの空気穴です。そこからプシュっと空気が抜けることによって、張り詰めていたものをふんわりさせる。そうして生まれた空間が癒しではなく苛立ちに包まれるあたりがいのちゃんらしい。


免許をとったいのちゃんにはJJEの「スーパースター」を歌って欲しい。
スーパースターになったつもりでスーパーカーを運転するいのちゃんを想像してみる。
そんないのちゃんには苛々するけど、でも決して嫌いじゃない。
これからもMCの空気をガンガン抜いて、薮くんやピカールやありたんに「伊野尾!!」と怒鳴られて下さい。
伊野尾慧さん、20歳おめでとうございます。