愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

スラムダンク

朝日新聞読んでたらRUKAWAが・・・!ひぃ〜〜〜〜かっこび〜〜!! http://www.itplanning.co.jp/slamdunk/ ということで、うちは読売も取ってるから花道も手に入るのね。小暮先輩が欲しいけど、東京新聞って。微妙なマイナーっぷりが似合っていて、切ないよ…

心臓抜き

「わたしは空なんです。身ぶり、反射、習慣などしかありません。わたしは自分を満たしたいんです。だからこそ、わたしは人びとを精神分析するんです。」 (ボリス・ヴィアン、滝田文彦訳 『心臓抜き (ハヤカワepi文庫)』) 私がアイドル好きなのって、こうい…

吉野朔実と清水玲子

友人に借りた吉野朔実の『少年は荒野をめざす』を夜通し読んでいて思ったのだけれど、吉野朔実と清水玲子の「双子」というモティーフの描き方の違いをつきつめて考えたら面白いんじゃないだろうか。吉野朔実は双子を「似て非なるもの」として、清水玲子は双…

ハツカネズミと人間

今は穏やかな気分なんて嘘です。バビディに洗脳されたときにベジータがカカロットに言った台詞と同じくらい嘘です。なんかベジータのことを考えていたら泣きそうになってきました。とりあえず、心を落ち着けるために最近読んだ本の感想でも書こうと思います…

瓦斯灯

瓦斯(ガス)灯 (講談社文庫)作者: 連城三紀彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 1987/09メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る短編集。連城三紀彦は女性の筆の持ち主だと思う。女性的、ではなく女性そのものの。本当に人の心の機微を描くのがうまい…

先週読んだ本をまとめて

『色彩の息子』 山田詠美 新潮社文庫 ISBN:4101036136 『ため息の時間』 連城三紀彦 集英社文庫 ISBN:4087482278 『青い犠牲』 連城三紀彦 文春文庫 ISBN:416742004X 『ユーレイ・ミラクルへの招待状』 名木田恵子 ポプラ社 ISBN:4591068625 『ユーレイ・ラ…

慟哭

連続幼女誘拐事件をめぐる捜査一課長佐伯の懊悩を中心に描いた小説で、貫井徳郎のデビュー作。この人って流行っているのね。どこの本屋に行っても平積みで、ポップが付いているところも多かった。北村薫の「慟哭、練達、仰天」というものものしい帯に圧倒さ…

プリズム

殺された小学校の女教師山浦美津子をめぐり交錯する思いと推理。「虚飾の仮面」「仮面の裏側」「裏側の感情」「感情の虚飾」という4つの章立てで構成されており、それぞれに違う語り手が違う推理をめぐらしている。読み終わって、この章ごとのタイトルに納…

くますけと一緒に

新井素子初読。エキセントリックな女の子のひとり言みたいな文体。多分新井素子の印象として間違っていないと思う。かわいらしいけれどちょっと怖い、女の子みたいな小説でした。それにしても最近いいペースで本を読んでるなー。エントリーシート切りながら…

芽むしり仔撃ち

芽むしり仔撃ち (新潮文庫)作者: 大江健三郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1997/08メディア: 文庫 クリック: 43回この商品を含むブログ (44件) を見る大戦末期、山の奥深くに集団疎開した感化院の少年たちは、疫病の流行る村に置きざりにされ、強制的に閉…

学校の怪談

学校の怪談―口承文芸の研究〈1〉 (角川ソフィア文庫)作者: 常光徹出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2002/07メディア: 文庫 クリック: 62回この商品を含むブログ (5件) を見る20歳前後の方なら、『学校の怪談』といえば小学生のころに流行った緑と赤の装丁の…

『蛇にピアス』金原ひとみ

芥川賞受賞作が2作とも全文掲載されてるってんで「文藝春秋三月号」を買ったのさ。なんてお得なお買い物。このお得感だけでおなかいっぱい!といっても読まなきゃ意味ないので『蛇にピアス』を読みました。非常に無気力で自意識過剰な小説。こういう系統は…

『蹴りたい背中』綿矢りさ

『蹴りたい背中』も『蛇にピアス』も読んでいて文章の喉ごしの良さが気になる。つるつる入ってきて違和感を感じないことに違和感を感じる。私が現代文学をあまり読まないのは、文章そのものに強烈な個性を感じる人があまりいないからだろうなぁ(と、ろくに…

李白と杜甫 

id:ariyoshi:20040126のコメント欄にあるぶたさんさんの質問。 杜甫って李白と別れた(?)後三日三晩李白の夢を見続けたって逸話(?)がありませんでしたっけ? 別れた直後のことは分かりませんが、高橋俊男さんの『李白と杜甫』という本に 李白が捕らえら…

少年ジャンプ 

我が家では週刊少年ジャンプを毎週購読していて、かつてはなめるように全ての漫画を読んでいた私も最近はいくつかを拾い読みするだけになっているんだけれど、その中に『るろうに剣心』という漫画で一世を風靡した和月伸宏さんの『武装錬金』という漫画があ…

『おいら』 

娘。の矢口さんのエッセイ集『おいら』に収録されていた矢口さんと中澤さんの対談を立ち読みして泣きそうになりました。中澤さんってすごく矢口さんのことを分かっている人で、すごくモーニング娘。のことが大好きな人なんです。この本はお金ができたら買お…

ムージル『テルレスの惑い』 

ムージルというのはオーストリアの作家でして、『テルレスの惑い』というのは彼の処女小説らしいのですが、この小説が驚くほど萩尾望都さんの『トーマの心臓』に似ています。萩尾さんはこの作品からインスピレーションを得て、あの名作を描いたのではないで…

おひっこし 

「無限の住人」の作者さんが別名義で出された漫画。女の脇キャラが全て娘。さんたちの似顔絵で面白い。